牛込・神楽坂 酒問屋 升本総本店の別館「涵清閣」 主人が語る

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神楽坂では水害(浸水)の心配はない?ことはありません。水害BCPも要るかも。。。。

2015-09-15 10:51:01 | 神楽坂とインテリジェントロビーの徒然
                           
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鬼怒川の決壊をはじめとする水害、未だ全容がわからない、という大変な災害になりましたが、降雨自体は「50年に1度」程度ということですから、これが「200年に1度」の大雨になると、どんなことになるのでしょう。


ウチの倉庫とかも大丈夫かなぁ、ということで、新宿区の洪水(水害)ハザードマップを見てみた。




まずは、「神田川の氾濫」ですが、これは図の上の赤点線(区界=神田川)沿いに浸水域が広がっています。
図の赤線がその範囲を示していますが、西五軒町/東五軒町/新小川町/下宮比町の一部はその浸水域に入っていて、場所によっては(東五軒町の保育園!!)1階軒下までつかるようなところも。

凡例

で、ウチの倉庫(筑土八幡町)を見てみましょう。

これ


神田川の氾濫域には入っていませんね。

一安心ですが、いわゆる雨水排水が間に合わないことによる浸水(内水被害)のエリアがそこかしこに散らばっています。


浸水想定の計算を「メッシュ(格子)」でやっているので、厳密なことは言えませんが、大久保通り沿いは数十cmの床下浸水程度の浸水はあるようですね。


そこから御殿坂を少し上ったウチの倉庫はどうも免れそう。


ちなみに、「神楽坂」を見てみましょう。


こちら


「坂」というくらいですので、安全なのかなぁ、と思うとさにあらず。


坂のピーク的な毘沙門天を越えた辺りから大久保通りとの神楽坂上交差点までの一帯は、若干くぼんでいることもあり、床下浸水のエリアになっています。


もちろん、先ほど触れた「メッシュ」計算の都合上、本当に危ないのは神楽坂と大久保通りの間くらいの範囲だと思いますが、注意が必要でしょう。


実際、神楽坂下の外堀通り沿いにあった酒屋さんですが、低い場所であるお店の前(=外堀通り)は大丈夫だったのにも係わらず、お店の裏(=坂の上側)から下水に排水しきれなくなった水が押し寄せてきてお店の中が水浸し、ということも数年前にありました。

内水被害の怖さですね。


「坂だから大丈夫」ではなく、注意が必要でしょう。


そして、大事なこと。


この被害想定、降水の規模としては、平成12年9月に発生した東海豪雨(総雨量589㎜・時間最大雨量114㎜)をイメージしています。

この降水の確率評価には色々な見方があるようですが、最大1時間降水量は100年に1回よりも小さい規模のもののようです。それからすると、極端現象の増えている昨今、もっと規模の大きい降水が来ないとも言えません。
(ただ、計算方法にもよりますが、年最大日降水量は、1万年に1回よりも大規模、という評価もあります、、)


いずれにせよ、「大丈夫」ではなく、「もし来たらどうしよう」を考えることが大事ですね。



全国の酒問屋に先駆け、水害BCPとか作っちゃおうかなぁ。


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