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すいません、前言撤回です。
一昨日、昨日と「耳杯」について触れる中で、そこで「(漢代の耳杯が出てくるまでの)青銅器時代の展示には飲む側の酒器は見当たらなかった」と記しました。
その後、この頃の酒器について調べていると、実は展示されていた
↓のものは飲む側のもの(杯)だということが判明しました。
カネゴン系、とでもいうのでしょうか。
ウルトラマンとかの怪物みたいな形状です。
名前は「爵(しゃく)」。
高さが30cm近くあったし、大きさもカレーとかを入れるポット(グレービーボート【gravy boat】というらしい)に似ているので、お酒を注ぐ側のものだと思っていましたよ。
でも、なんとwikiにも出ているくらいの有名なものらしい。
爵(しゃく) - 温酒器、飲酒器。中国の青銅礼器のうち、もっとも早くに出現したものである。二里頭期から作例があり、殷代に盛んに作られたが、西周時代になって作例が減り、西周後期には消滅する。くびれのある胴に三足がつき、把手(?)を有し、口縁部は非対称形で、「流」という樋状の注口と、その反対側にバランスを取るための「尾」という三角状の突起がつく。「流」の付け根付近に「柱」という2本の短い棒状のものを立てるのが通例である。「柱」の用途は、ここに何か布状のものを掛けるためと思われる。底部に煤の付着したものがあることから、実際に温酒に使用されたことがわかるが、飲酒器としての意味合いもあったとされる(当時信仰されていた神は、爵を用いて酒を飲むと考えられていた)。爵には大型のものはなく、高さは十数センチから二十数センチ程度のものである。このことは、爵は儀式の際に人が実際に手に持つ器であったことを示唆する。
「酒を温める」と「飲む」を兼ねていたようです。
インスタントラーメンを小鍋で作ってそのまま食べるという、「男おいどん」みたいな感じですね(古い!)。
なお、別のネット情報によれば、なんでもこの爵、皇帝が勲功に対し位を授ける際に与えたようで、伯爵や侯爵などの「爵位」の「爵」はここから来ているらしい。
いやぁ、勉強になります。
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