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昨日は「下り酒」の並びでの「下り傘」を話題にしました。
実はその際、広辞苑(電子辞書です)を調べていて、こんな言葉を発見してしまいました。
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くだり-さかずき
【下り杯】
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安物の粗末なさかずき
なんと! 「下り酒」の「質が良い」という意味ではなく、真逆の「粗末」という意味じゃあないですか。
すぐにググってみたら、ネット上での「大辞林 第三版」にもありました。
下り杯・下り盃
(読み)くだりさかずき
上方(かみがた)で地方向けに作られた粗末な杯。江戸でいう。
うーん、上方から来た、というのは同じなのに、質は逆に悪い、ということですね。
とすると、「下り盃で下り酒を飲む」は「粗末な盃で上等の酒を飲む」ということになりますよ。
ますます紛らわしい。
でも、これ、本当かなぁ?とも思います(天邪鬼な性格なんです)。
実際、Googleでは「下り杯」として、上掲の「大辞林」しか出てこないし、その大辞林の説明の用例も、
下り杯一つ、焼物たきもの一貝とりて/浮世草子・一代男
と、「一代男」にその単語が使われていることは分かりますが、このセンテンスだけでは質が良いか悪いか分かりません。
同じ江戸時代、しかも表裏一体の酒と盃で逆の意味というのは、江戸時代の江戸っ子がよほどシニカルな語感の持ち主だったのか、下りモノにムカついていたのか、でしょうか。
「一代男」って恐らく西鶴の「好色一代男」ですよね。
機会があったら読んでみましょう。
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