牛込・神楽坂 酒問屋 升本総本店の別館「涵清閣」 主人が語る

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ヴェネチアの物価は何故高い? canal grandeからcalle、ramo、sotoportegoをビールが走る!

2020-03-14 11:32:45 | 旅の記録など
                          

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ヨーロッパでも深刻な問題となっている新型コロナウイルス騒ぎですが、その発端となったイタリア・ヴェネチア


世界の観光地として有名ですが、ホテルをはじめ、物価が高いのが玉にキズ。

「観光地だから(高くても需要がある)」という理由ももっともなのですが、地元の人によれば、観光客が使わないような日用品まで高くて、観光などで首都ローマに行った際、思わず買って帰る、ということもあるそうです。


それはなぜか?


街を歩くと、それが見えてきます。

あ、正確に言うと「(街を)歩くと」だけではないですね。
ヴェネチアは運河の街なので、移動もヴァポレットという水上バスが大活躍、なのですが、それに乗っていると、こんな光景をよく目にします。



(これはカナル・グランデ=大運河)



(これは脇道ならぬ、脇水路


小舟に載せられているのは、ミネラルウオーターとか洗剤とかトイレットペーパーなどの日用品。、

ヴェネチアでは車の侵入が禁止されているので、こうした小舟で運び、水辺から建物に運び込むんですよね。



お勝手口を開けたら水路、なんです)

街の端までのトラックや鉄道のコストに加え、船賃がかかるという訳です。

しかも!すべての建物が水路に面しているわけではないので、そこで積み替え、目的地まで運ぶことも必要なのですが、車はないし、calleとかramoとかsotoportegoとか小道は石畳だし、水路をまたぐ際には橋(階段)ばかり。





結果、見るからに輸送効率の悪そうなカートで運ばざるを得ないわけです。


この人件費も載ってくるので、そりゃ物価も高くなるというもの。


でも、よく考えると当たり前。
対して、日本の(お酒の)流通は、「持ってくる側が負担するもの」という慣習というか思い込みが少なからずあって、参考的な卸価格があると、いつでもどこでも何個でもその価格で、というご認識を持たれることも少なくない。


ウチもできる限りコスト・オンをお願いしていますが、なかなか難しいものがあります。

しかも、楽天の送料無料騒動にもあるように、これが「B to C」にまで拡がりそうな雰囲気。

そう、「モノを運ぶって、お金がかかる」ということなんですよね。

当たり前のことですが、来年度の一つの目標にしましょう。






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