牛込・神楽坂 酒問屋 升本総本店の別館「涵清閣」 主人が語る

三世紀に亘り問屋を営む升本総本店の徒然を毎日更新!!商品情報からビアガーデン・試飲等イベント情報、酒文化経済・書評等々!

ヴェネチアの物価は何故高い? canal grandeからcalle、ramo、sotoportegoをビールが走る!

2020-03-14 11:32:45 | 旅の記録など
                          

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ヨーロッパでも深刻な問題となっている新型コロナウイルス騒ぎですが、その発端となったイタリア・ヴェネチア


世界の観光地として有名ですが、ホテルをはじめ、物価が高いのが玉にキズ。

「観光地だから(高くても需要がある)」という理由ももっともなのですが、地元の人によれば、観光客が使わないような日用品まで高くて、観光などで首都ローマに行った際、思わず買って帰る、ということもあるそうです。


それはなぜか?


街を歩くと、それが見えてきます。

あ、正確に言うと「(街を)歩くと」だけではないですね。
ヴェネチアは運河の街なので、移動もヴァポレットという水上バスが大活躍、なのですが、それに乗っていると、こんな光景をよく目にします。



(これはカナル・グランデ=大運河)



(これは脇道ならぬ、脇水路


小舟に載せられているのは、ミネラルウオーターとか洗剤とかトイレットペーパーなどの日用品。、

ヴェネチアでは車の侵入が禁止されているので、こうした小舟で運び、水辺から建物に運び込むんですよね。



お勝手口を開けたら水路、なんです)

街の端までのトラックや鉄道のコストに加え、船賃がかかるという訳です。

しかも!すべての建物が水路に面しているわけではないので、そこで積み替え、目的地まで運ぶことも必要なのですが、車はないし、calleとかramoとかsotoportegoとか小道は石畳だし、水路をまたぐ際には橋(階段)ばかり。





結果、見るからに輸送効率の悪そうなカートで運ばざるを得ないわけです。


この人件費も載ってくるので、そりゃ物価も高くなるというもの。


でも、よく考えると当たり前。
対して、日本の(お酒の)流通は、「持ってくる側が負担するもの」という慣習というか思い込みが少なからずあって、参考的な卸価格があると、いつでもどこでも何個でもその価格で、というご認識を持たれることも少なくない。


ウチもできる限りコスト・オンをお願いしていますが、なかなか難しいものがあります。

しかも、楽天の送料無料騒動にもあるように、これが「B to C」にまで拡がりそうな雰囲気。

そう、「モノを運ぶって、お金がかかる」ということなんですよね。

当たり前のことですが、来年度の一つの目標にしましょう。






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夏のヱビスギフト。今年は新製品「吟醸」と「もれなくラッキーヱビス」がウリのようです。

2020-03-13 20:27:49 | BTP48あるいは積み樽データブック
                          

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新型コロナウイルスの感染騒ぎ、ちょっと先が見えない状況ですが、サッポロビールさんからこの夏のギフトのパンフレットが来ていました。
この冬のもの(右側)と比べてみましょう。






全体のデザインは同じですが、左下にあるセットの色が少し違いますね。

何が違うのか、中のページを見てみましょう。





上下に並べたらちょっとつながって見えてしまいましたが、上が今度の夏、下が過ぎた冬のもの。

どちらもヱビスですが、冬は紫の和の芳醇と琥珀ヱビスとしっとり系、夏は緑の「ヱビス・ザ・ホップ」に、新商品の「吟醸」です。
(「吟醸」は見本が来ていましたね。今度味見してみましょう)


これら「●●ヱビス」の種類が夏冬の大きな違いのようですが、今年はヱビスビール130年ということで、ちょっと変わった趣向も凝らしているようです。





そう、知る人ぞ知る、鯛を両手に抱えた「ラッキーヱビス」ラベル。

ヱビスの瓶の場合、数十ケース(なので数百本)に1本入っていると言われている、稀少性の高いものなのですが、今回はそれが缶バージョンで登場で、しかも、

各セットに数本入っています


という大盤振る舞い
(ある意味、もれなく入ってます、ということですね)

ちょっと安売りしすぎ?とも思いますが、それでも欲しい!

自分へのご褒美にギフトセットを買っちゃおうかなぁ。
(ココに書くネタもできるし、、、、、)


それまでに新型コロナウイルスの感染の流行が収まりますように。





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プロセッコ、シャンパーニュなど、「でえりゃ―辛口(EXTRA DRY)」って、ブリュットより甘い?辛い?

2020-03-12 12:38:09 | 附属酒類経済研究所
                          

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(昨日に引き続き)がんばれ!ヴェネト州!


というわけで、先週来、集中的にイタリアワインの銘醸地、ヴェネト州のワインを集中的に飲んでいるのですが、週末は泡モノ、プロセッコ。

かのヒュー・ジョンソンが「探し出すべき生産者のひとつ」と褒め称えたヴェネトのプロセッコ専門のワイナリー「ザルデット」の兄弟プロセッコです。





片や「BRUT(ブリュット)」、かたや「EXTRA DRY(エクストラ ドライ)」

ワインマニアの方には「スッ」と入ってくるのかもしれませんが、「BRUT」と「EXTRA DRY」、流通サイドとしてはちょっと「くせ者」の表現だなぁ、とかねがね思っています。

「BRUT」はシャンパーニュなどでもよく出てきますね。お店では「辛口」と訳すことが多いです。

対して「EXTRA DRY」はどうでしょう。「DRY」はスーパードライもそうだし、日本酒でもそうですが「辛口」と呼ばれることが多いですが、それに「EXTRA」ですから、「もっと辛口」、名古屋だと「でえりゃー辛口」となります。

でも、この「BRUT」と「EXTRA DRY」、イタリア(というか、シャンパーニュ含めEU全域)のルールでは明確に数字で分けられいて、


「BRUT」は残糖量は 12g/L未満

「EXTRA DRY」は〃 12~17g/L

と、「EXTRA DRY」の方が残糖量が多い、すなわち「甘い」んです。
ちなみに、BRUTより「辛い」「EXTRA BRUT」で、こちらは残糖量0~6g/L。

実際、この2本を比べてみても「EXTRA DRY」は甘さを感じるというか、果実味を強く感じます。
(ブドウは同じ「グレラ」で、アルコール度数も同じ11.5%)

インポーターさんの資料によれば、イタリアでは(一般論で)「EXTRA DRY」が最も売れていて、アメリカでは「BRUT」が最も売れているとのこと。
シャンパーニュのワインもBRUTが大半ですから、「EXTRA DRY」はイタリア趣味なのかもしれませんね。

確かに、ヴェネト・ヴェネチアのバカロのチケッティなどは結構味も強めのものが多いし、ちょっと甘みのある「EXTRA DRY」が向いている気もします。

ただ、悩むのは日本語にするときですね。

BRUT(辛口)に対して「でえりゃー辛口」とは言えませんし、DRYとついているものに「甘い」という言葉は使いづらい
「中辛」などはボンカレーみたいだし、「BRUTほどではない辛口」とでもなるのでしょうか。


ソムリエさんが(一般の方向けに)どう表現するのか、今度イタリアンレストランに行ったら聞いてみようっと。




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頑張れヴェネト! 渡航禁止勧告の出たイタリア北部、実はイタリア有数のワイン産地なんです。

2020-03-11 12:40:48 | 酒のご紹介
                          

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「パンデミックの脅威が現実に」とWHOも危機感を示している新型コロナウイルスの流行。


昨日は外務省がイタリア北部3州などに渡航中止勧告を出しました。

既に勧告が出ている北部のロンバルディア州に加え、ヴェネト、エミリア・ロマーニャ、ピエモンテの3州、そして中部のマルケ州がその対象。

この北部4州、ミラノ(ロンバルディア)、ヴェネチア(ヴェネト)、ボローニャ(エミリア・ロマーニャ)、トリノ(ピエモンテ)といった州都はさておき、州の名前自体はあまり知られていませんが、実はワインの世界では都市ではなく州名が産地の基本ということもあり、ソムリエさんなど業界的には結構有名な地名(州名)です。


それもあって、夜の予定のキャンセルも多くなり、巣ごもり気味になった先週以来、イタリア北部、特にヴェネト州のワインを集中的に自宅で楽しんでいます。

イタリアでも有数のワイン産地であるヴェネト州、白はソアヴェ、赤はアマローネ(は高いのでヴァルポリチェッラ・リパッソ)など、錚々たる顔ぶれ。



(ソアヴェ・リパッソ・ソアヴェ・リパッソ)

もちろん泡モノもイタリアの代表的銘柄「プロセッコ」が。

この週末も2日連続でプロセッコを楽しんだのですが、その時の???については、また明日。

頑張れ! ヴェネト!





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なるほどなるほど。揚場町の石鹸工場(その3)

2020-03-10 11:46:16 | 神楽坂とインテリジェントロビーの徒然
                          

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揚場町にあったという石鹸工場。


戮明舎(戮盟社)
  ⇒牛込舎
    ⇒安永舎


という流れまでが昨日のお話。

この安永舎さん、明治27年には「農商務省、ドイツ製石鹸機械を安永舎に貸与」と花王石鹸七十年史に記されていますgから、それなりの存在感があったようですね。


安永舎さんでは、その後ウキワ石鹸とかイリス粉石鹸(←「石鹸切屑の乾燥末」らしい)などの製品を発売したようですが、大正6年に解散してしまったようです。


大正6年(1917) 安永舎解散、東京石鹸会社設立(ペナン石鹸製造・三共発売)
(資料によっては、東京石鹸「株式」会社でした)


揚場町名物「ウキワ石鹸」とか復刻したくなっちゃいますが、それはさておき、安永舎を引き継いだ「東京石鹸会社」、名前が一般的で調べにくかったのですが、こんな広告を大正八年の官報に出していたのを発見しました。




ラベル石鹸、だそうです。
(揚場町名物は「ラベル石鹸」の方がウケそうですね)

で、この東京石鹸株式会社、この広告のように亀戸に本店があったようですが、またちょっと異動があったようです。



大正9年(1920)9月6日
東京石鹸製造株式会社を設立(東京府下亀戸町、現・江東区/資本金100万円/社長・塩原又策/東京石鹸株式会社の事業を継承し、ラベル、ベナンなどの化粧石鹸を製造/当社香粧品部が発売)


こちらは三共(株)の「三共百年史」


安永舎
 ⇒東京石鹸株式会社
  ⇒東京石鹸製造株式会社
、ということで、製造(に特化した)会社になったようです。


この東京石鹸製造株式会社、その後10年足らずに最終ステージを迎えたようです。


昭和3年(1928)2月29日
亀戸工場を開設(東京石鹸製造株式会社の解散により継承しグリセリンを製造して当社香粧品部が発売)


これも三共(株)の「三共百年史」ですから、「当社香粧品部」というのは三共(株)のこと。
大きな会社の亀戸工場になった、ということ。

「三共」は「新三共胃腸薬」「リゲイン」とかで有名な製薬会社ですが、よくよく考えていると、平成の半ばに第一製薬と合併して、今は「第一三共」ですね。


明治初期に揚場町にできた日本初?の石鹸工場。

その後150年、ウチが「升本」としてぼやぼやしている間に、

戮明舎⇒牛込舎⇒安永舎⇒東京石鹸株式会社⇒東京石鹸製造会社⇒三共⇒第一三共

という変遷を辿った、ということになります。


ウチもうかうかしていられませんよ?





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色々とつながってきましたヨ。揚場町の石鹸工場(その2)

2020-03-09 12:56:39 | 神楽坂とインテリジェントロビーの徒然
                          

                           【公式HPはこちら↑】




昨日のネタ、揚場町にあった「石鹸製造所牛込舎」

実は書きながらもうちょっと調べを進めていたのですが、温存して今日のネタにさせて頂くことにしましょう。


「揚場町」の「石鹸工場」とかを調べてみると、新宿区の公式ホームページの新宿の歴史のところに出ていました。





明治時代の年表の「イの一番」の出来事です。


明治4(1871)年 牛込揚場町に戮盟社の石鹸工場開設(我国石鹸製造の始め)


「我が国石鹸製造の始め」というのはスゴイですね。


「戮盟社」の「戮」って殺戮の「戮」ですから、「りくめいしゃ」って読むと思われます。
この石鹸工場が「牛込舎」というわけなのでしょうか。


「戮盟社」、新たなキーワードです。
すると、「花王石鹸七十年史」にも明治4年に「戮明舎、洗濯ソーダ工場設立」というのが出てきます。

「戮明舎」=「戮盟社」でしょうね。

この戮明舎、年表の明治9年にも登場します。

「戮明舎、牛込舎と改称」

だんだんつながってきました。

で、その牛込舎ですが、さらにその後、明治21年に動きがあったようです。
(年表・花王90年のあゆみ)

牛込舎、安永舎と改称(安永鉄造経営)


安永さんの安永舎!

実は明治後期の「新撰東京名所図会」に「牛込揚場町」という項目があって、そこに「四番地には酒問屋の升本喜兵衛。(略)其の本宅も同町にありて 庭園など意匠を擬したるものにて 稻荷社なども見ゆ)」という、ウチに関する記載があるのですが、それに続き、「九番地には石鹸製造業の安永鐵造」という記載もあるのです。


その安永さんなんですね。
ちなみに地番(住居表示ではない)の「揚場町9番地」は、確かに昨日推測した大久保通り沿いのエリアです。


色々とつながってきましたね。


その先は、、、、もうちょい引っ張って以下次号、としましょう。





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ウチの並びに石鹸工場? 揚場町「牛込舎」

2020-03-08 10:47:57 | 神楽坂とインテリジェントロビーの徒然
                          

                           【公式HPはこちら↑】





昨日触れた、神田鎌倉橋辺りにあったアルコール製造所が載っている「東京商工博覧絵」という図録。


百数十ページの冊子なのでそんなにたくさんのお店が載っているわけではないのですが、パラパラめくっていると、アルコール製造所のちょっと後の方に、こんなページがありました。






舎込牛所造製鹸石


いやいや、左右が逆でした。「石鹸製造所牛込舎」ですね。

所在は「牛込区揚場町」、まさにウチの本拠地ですヨ。


「石鹸製造所」ですから、石鹸を作る工場だったと思われますが、知りませんでした。

昨日のアルコール製造所より工場っぽくなっていて、煙のモクモク具合も盛んです。

会社の前の道はずいぶん広い感じなので、まずは外堀通りと考えるのが妥当ですが、するとウチの並びになります。
でも、お隣が石鹸工場とは聞いてませんし、実はうちも含め、敷地の裏側には江戸時代以来、現在は区道になっている道が一本通っているので、敷地の奥行上たぶんそれはない。

すると大久保通り、都営地下鉄大江戸線の入り口辺りということになりますが、、、、

確かにあの辺り、ブラタモリ的に見ると、地割がちょっと変わっているし、工場があったとしてもおかしくない感じ。

何かの機会に、その辺りに住んでいる方々にお聞きしてみましょう。
(と、言いつつ、明日に続く、です)




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神楽坂から神田川、日本橋川で2km。神田鎌倉橋にアルコール製造工場が?

2020-03-07 12:29:30 | 附属酒類経済研究所
                          

                           【公式HPはこちら↑】




昨日は、しそ焼酎「鍛高譚」を造っている「オエノン」さんが消毒用のアルコールも造っている、というお話でした。


そのオエノンさん、明治に創業されたという会社の沿革を見ると、そもそもは神谷バー(の前身)で、その後すぐにアルコール製造を始めたということで、元々アルコール屋さんだったそうです。


清酒・焼酎の蔵元でもなく、ビール会社でもなく、ワイナリーでもない「アルコール屋さん」、結構古くからあったんですね、と、ふと思い出しました。



「東京商工博覧絵」という都内のお店とか工場を描いた明治時代の図録のようなものなのですが、その中の1ページ。







アルコール並各酒製造所 大倉荘兵衛(鎌倉町五番地)

とあります。



ちょっと絵が小さいようなので、真ん中で切って拡大してみましょう。


右半分↓





左半分↓





そのまんまのアルコール製造所。
販売もやっているような建物の裏側の煙突からモクモクと出ている煙は、蒸留のための火を起こしているのでしょうか。

「大倉(家)」というと、東京ではホテルオークラの大倉財閥、業界では月桂冠さんが思い浮かびますが、どちらかのご関係かもしれません。

住所は「鎌倉町五番地」となっていますから、現在の日本橋川の神田鎌倉橋の辺り。

都心も都心、大手町の目と鼻の先に、アルコールの製造工場があったとは。

おそらく日本橋川で物流をしていたのでしょうが、川を2km遡ればウチの本拠、江戸城外濠の揚場・神楽河岸、2km下れば新川の酒問屋街

恐らくその頃、我々ともお取引をさせて頂いていたのでしょうね。




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消毒用アルコールも製造には余力があるようです。で、あれば、物流にはお酒のルートを活用しては?

2020-03-06 17:34:04 | 酒の情報(酒エトセトラ)
                          

                           【公式HPはこちら↑】




全国一律一斉休校で始まった一週間。


この間、相も変わらぬパフォーマンス狙いの「機動的」とか「躊躇ない」とかの「果断な行動」が、「専門家のご意見を伺って伺うことなく」色々と発信されました。

国民の不安も煽り立てられ、トイレットペーパーも売り切れるという事態にもなりましたが、メーカーや流通で「トイレットペーパーはある」というリアルな情報が出されるにつれ、トイレットペーパーに関しては少し状況が改善しているようですね。


その一方で、本当に厳しそうなのが、マスクと、アルコールなどの消毒液

グループ会社のビル管理会社も、マスクは備蓄があったものの、アルコールの調達には苦労していたようです。

そんな話を聞き、グループ会社として思ったのは、「あそこの会社、(飲用以外の)アルコールも造っていなかったっけ?」ということ。





そう、オエノンさんです。
ウチではしそ焼酎の「鍛高譚」などをお取り扱いしていますが、他にも「福徳長」という日本酒や、スーパーなどで売っているペットボトルの甲類焼酎「ビッグマン」など、蔵元さんというか、「総合アルコール飲料メーカー」という印象。

実際、上掲したように、(飲用以外の)アルコールも造っていると聞いたことがあります。


そこで、今回の新型コロナ関連でのニュースを検索してみると、東洋経済オンラインで言及されていました。


酒造大手のオエノンホールディングスにも、意外な需要が発生している。(略)
オエノンは傘下に工業用アルコールを生産する合同酒精を擁しており、グループ全体の売上高の約1割を占める。
それでも十分に出回っていない
工業用アルコールの1月、2月の販売量は前年比で約2倍に膨らんだ。オエノンの広報担当者は「消毒用アルコールに使う製剤会社からの引き合いが多い」と話す。
原料の製造能力には、まだ充分な余力がある。オエノンでは他社からの引き合い増を視野に、昨年10月に静岡県清水にアルコール蒸留設備を新設し、生産能力を2倍超に増強したばかり。
ただ、「輸送に使うタンクローリーや商品容器が不足しているのでは」
(広報担当者)と、消毒用アルコールが十分に市場に出回らない状況を歯がゆい思いで見つめる。



なるほど、輸送が問題ですか。
それでは、この際、工業用アルコールを消毒効果の高い70%くらいに希釈して、甲類焼酎のPETボトルに詰めてお酒のルートでばらまいたら良いのでは?とも思いますが、、、、。

その場合、酒税がかかっちゃうんでしょうか?。


いやいや、かなり早い段階で確定申告の締め切りを延期するというグッドジョブの国税庁さんですから、そんな野暮なことは言わないですよね!






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質の良いもの?悪いもの? 「下り盃(下り杯)」の謎。

2020-03-04 18:12:10 | 酒の道具など
                          

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昨日は「下り酒」の並びでの「下り傘」を話題にしました。

実はその際、広辞苑(電子辞書です)を調べていて、こんな言葉を発見してしまいました。







くだり-さかずき
【下り杯】
----------------------------
安物の粗末なさかずき


なんと! 「下り酒」の「質が良い」という意味ではなく、真逆の「粗末」という意味じゃあないですか。



すぐにググってみたら、ネット上での「大辞林 第三版」にもありました。


下り杯・下り盃
(読み)くだりさかずき

上方(かみがた)で地方向けに作られた粗末な杯。江戸でいう。



うーん、上方から来た、というのは同じなのに、質は逆に悪い、ということですね。

とすると、「下り盃で下り酒を飲む」「粗末な盃で上等の酒を飲む」ということになりますよ。

ますます紛らわしい。



でも、これ、本当かなぁ?とも思います(天邪鬼な性格なんです)。

実際、Googleでは「下り杯」として、上掲の「大辞林」しか出てこないし、その大辞林の説明の用例も、

下り杯一つ、焼物たきもの一貝とりて/浮世草子・一代男

と、「一代男」にその単語が使われていることは分かりますが、このセンテンスだけでは質が良いか悪いか分かりません。

同じ江戸時代、しかも表裏一体の酒と盃で逆の意味というのは、江戸時代の江戸っ子がよほどシニカルな語感の持ち主だったのか、下りモノにムカついていたのか、でしょうか。

「一代男」って恐らく西鶴の「好色一代男」ですよね。

機会があったら読んでみましょう。






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下るものって何でしょう? くだりさけ、ではなく、くだりかさ

2020-03-03 17:55:45 | 附属酒類経済研究所
                          

                           【公式HPはこちら↑】





我々下り酒問屋というか、酒問屋の鉄板ネタの一つ「下り酒」



江戸時代、灘や伏見など上方(関西)から江戸に下ってきた質の高いお酒が下り酒
⇒転じて品質が高くないものを「下らないもの」というようになった。



というものですが、もちろん、下ってきたのはお酒(下り酒)だけではなく、色々な「下り物」があったということですが、じゃあ一体何があったんでしょう?


wikipediaでも「下り」というところに「下りもの(くだりもの)」というのがあるのですが、そこでの例は下り酒、下り飴、下り米。

お酒はさておき、下り飴というのは地黄を練り込んだ地黄煎(じおうせん)を指しますし、下り米も品質の高い低いでもなかったようです。

そういう経緯もあり、「下り酒」が「質の高い」という意味での「下りもの」の筆頭になったのかもしれませんね。

そんなことを思っていたら、先般ご紹介した江戸時代の「買物独案内」という本にこんな問屋が出ていました。






「下り傘」というのがあるんですね。

検索してみると、確かにそういうものがあったようです。

江戸時代の「傘」というと、大岡越前の見過ぎでしょうか、「武士が傘張りの内職をする」というのが思い浮かぶので、江戸の生産が多かったのかな?とも思いますが、これは少し時代が下ってからのことで、上方から持ち込まれるものも多く、しかも上方スタイルが気に入られていたようですね、


上方スタイルってどんなものなのでしょうね。
ちょっと調べてみて、ウチでも扱ってみようかしらん。

くだりざけ問屋、ではなく、くだりかさ問屋です。





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新型コロナウイルスの影響が現実の数字で出てきてしましました@インテリジェントロビー・ルコ。

2020-03-02 13:55:18 | 神楽坂とインテリジェントロビーの徒然
                          

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昨日から3月。

年度の〆に向け色々と動かねば!という中、新型コロナウイルスの影響が深刻化しています。

昨日今日でいうと、件の「全国一律休校」ですが、この週末、例によって「いやいや、柔軟に対応してね」というちゃぶ台返し(ちなみに今日は「専門家の意見は聞いたわけではない」という修正)がある中、昨日1日の新型コロナウイルス感染症対策本部会合では、集団感染を防ぐため、スポーツジムの利用やビュッフェ形式の食事の自粛要請なども挙がったようですね。

「ビュッフェの自粛」


ウチ運営の「インテリジェント・ロビー」にもモロに関係してきますね。
これに関しては「全国一律休校」よりも根拠有りというか論理的にもっともなので、ロビーでも要請があれば従う方向のようですが、既にお客様の方でそういう動きになっているんですよね。


実は、2月の実績数値が出てきたんです。







横軸はカレンダーの日付ではなく、営業日数
(今年は月初・月末がお休みなので少ない)

グラフから、最初はさておき、だんだん調子が出てきてある時点で昨年を上回る好調ぶりだったのが、騒ぎが大きくなるにつれ少しずつ宴会キャンセルが出始め、政府のイベント等の自粛要請があった2/20辺りから一気に予定のキャンセルが相次ぎ、失速。

前年の不振を挽回すべくスタッフ皆で頑張り、成果も出ていたのに、結果としては悪かった前年をさらに割り込むこととなってしまいました。


3月の見通しは現状でもとても厳しいですし、上掲したビュッフェの自粛要請が出たら、今度は通常の飲食にも影響が出ることは必至で、正直、想像を超える厳しさとなってくると思われます。

これに関しては政府云々ではなく、我々でなんとか考え、どう乗り切っていくかを考えなくてはなりません。
(もちろん、ダイヤモンドプリンセスの下船者を放置していたのは10000%政府の失態だと思いますし、それを認めないのは「戦時中ならなんでもOK」的な、危険な流れですね)

そして飲食店の不振は、お酒自体の売り上げにも影響するので、2月の数字が出そろうのがちょっと怖いです。





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惜別の近代美術館工芸館。ラストのパッション20展だけでなく、「備前」展にも行ったなぁ。

2020-03-01 20:40:46 | 酒の道具など
                           
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昨日話題にした、国立近代美術館工芸館の無念のラスト。


この週末に行ってみたところ、確かに終わってました。





惜別の想いも込め、昨年立ち寄った展示会の写真を掲げておきましょう。

あれは確か春、というかGWの頃でしょうか。





「備前」というテーマの展示でした。

展示のメインは、伝統的な備前の器。









これはちょっとモダン。




それだけではなく、コンテンポラリーなオブジェなども展示されていたのですが、その辺りは図録を買って、と思っていたので、撮ってません。
(あ、図録は買いましたよ)





しばらくはこれで思い出に浸りましょう。


あぁ、残念だなぁ。




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