きっと、いいことあるよね!

母(sake)と息子(keke)の日々の記録。
お出かけ写真と料理など。

戦争体験談

2008-10-08 | 息子keke
私の知り合いの某何がしさんが務めている何とか会で、「地元で戦争体験を持つ人」の話を募集しているそうである。

「sakeさんのお父さんは年齢的にそうだっけ?」
「あぁ、そうですね。何しろ最後の少年飛行兵だったそうですから。(但し入隊してすぐに終戦になったので戦地には行っていない)」

「ぜひ、話を聞きたい」と言われるが、「そう言う次元ではないですから。ボケてて、話の真偽すら判断しかねる状態です。」と言って断った。

が、数日後、また彼にそのような問い合わせを受けた

「父は取材を受けるような状態ではないんです。それに前に父から戦争の記憶を聞いたことがありますが、おちゃらけた話ばかりで戦争を語るにふさわしくないような内容ばかりなんですよ。」
「それでいいんだよ。。。実際に戦争を体験してても『辛くて思い出したくない』人には申し訳ないからね。」

そして身の証を立てるかのように最近徘徊して大騒ぎになったとか、ショートステイ先からも断られたエピソードを語った。(さすがによその部屋で粗相をしたとまでは父の名誉のために言えず)
そして、諦めてもらった。

その後、妹に電話して「こんな話があったんだけど」と言うと、妹は即効「ムリでしょう」と言う。

「今では石原裕次郎と美空ひばりが同級生になってるよ。(妄想で)自慢話がどんどん膨れ上がっているの。」
「そうだよね・・」

・・・・ふぅ。

そんな話も織り交ぜながら、親の介護は大変だ、と言う話になった。

「オレん家は母が1人で残ったらどうなるかな・・・」
「私も妹もそれまでは母が残ったら・・と心配してましたが、結果的に残ったのは父の方でした、そんなものかもしれませんよ。」

不謹慎ではあるが、その父も妹が面倒を看ててくれる。。。。私はそう言う意味ではラッキーガールかもしれない。
旦那の親と言う面倒な存在はない。

10年1人で子供を育ててきた。
妹や両親には助けられたが、根本的に私は1人だった。
1人では何度も泣いたけれど(今でもそうだけど)、この寂しさを救ってくれ、とは誰にも言えなかった。そう思ったら負けだと思ってきた。

介護の時点になって通常の半分以下の負担で済む裏には、今までの長い年月の孤独、1人での戦いの日々があるんだよ・・・と言う事にしておこう。
もっとも、旦那が居ても孤独の人も居るかもしれないが、それでも旦那が居るというだけで世間からの偏見は免れる。ひと昔の私のように「やれ再婚しろ」だのギャースカ言われないで済む。
それにそう言う人に限って、イヤだと言いながらも離婚はしなかったりするものだ。
イヤだと言いながらも、離婚して1人で生きるよか、マシなのだ。
 
そうでも思わなきゃ、やってらんない。

所詮人は人

2008-10-08 | 今の会社
腰の方は翌朝になると、やはり重い。
なんで病院に行った時だけ良くなったのか。

それでも昨日よりは多少楽になったので、ムリをしてしまう。
ゴミ箱からもれたゴミを座りながら拾おうとして『ギグッ』。
靴をそろえるのに『ギグッ』。

ズボンを履き変えるのもしゃがむのが億劫で足で靴下を脱ぐ。
相変わらず自転車の段差が怖い。

スーパーでOM君のお母さんに会う。
今流行の【バナナダイエット】をしているそうだ。

「それでね・・2週間で2キロ痩せたのよ!」
「へぇ~!そんなに効果があるなんて!」
「でもね・・それの効果かどうか分からないけれど。。。」

先月から福祉施設で働いているそうだ。
障害者と一緒に草むしりや、手作業を一緒に行う。
担当が決まっていて、「まだ慣れてないから今はワンツーマンなの」と言う。
でも、体力も使うし、こちらの意思がうまく伝わらない事も多い。
すぐ辞めて行く人も多いと言う。

「ただ、保母さんと違って家で持ち帰り仕事はないの。時間が来たらそれで終わりな所はいいかなぁ」と言う。

お兄ちゃんはこれから大学受験で、妹さんは私立高に通っているから稼がなきゃ、と言う。
ご主人は公務員に近いような職業で、休日は2人で買い物をしているのを見かける。
お母さんも私と同じくらい質素な金銭感覚だし、旦那さんが居るのなら、無理して稼がなくても・・・と思うのだけど、人の家の事情は分からない。

「それから、保育園は先生も自分より年下だから、話が(分かってる事ばかりで)つまらないの。今度は年配の人が多いから、聞いてて楽しいの。」

それは言える。
うちの会社も、みんな子供がkekeより年下だから、話がつまらない。
誰が話している事情も感動も、過ぎてしまっている事だから、「へぇ~!」と言うより「あ、そ」って事が多い。

受験の事も・・相談すればそれなりに興味本位に聞いてはくれるだろうけど、経験のない奴に知ったかぶりされるのも面白くないだろう。だいたい参考にしようと思ってないし・・・と思うから言わない。

「所詮人は人、自分は自分」「心から心配してくれるのは身内だけ」。
10年間の母子家庭生活でたどり着いた極地である。
ぶっちゃけ、現実世界で身近にいる人より、ブログを通じて知り合った人の方がなぜか優しい人が多い気がする今日この頃。。。。

OM君のお母さんは「次に会う時楽しみにしててね。この職場でまだ続いているかどうか・・・」と言って、笑って別れた。