OMさんが「あの賞を取った映画を観たい」と言うので、「万引き家族」を見に行った。
また今回もネタばれありますので、これから見る人は気をつけてくださいとお断りして。。。感想を書くと・・・
私はまだ映画歴が短いので、正直何とも不思議な映画だった。
映画の評価も人それぞれで「さすが是枝作品だ」最高という人から、「良く分からない」と言う人までピンきりである。
私も観ている間「これがあの有名なカンヌ映画祭で最高賞(なの?)を取った映画なのかなぁ・・何だかまったりしてるなぁ」と思った。
ストーリーにハラハラドキドキがある訳でもなく、感動の涙もなければ(涙が出ましたという評価する人もあり)、クスリと笑うところもない。
目の前にあるのは、社会の底辺(?)で暮らす家族の淡々とした(でも何故か楽しそうな)日常生活である。
そしてある所で急にエンドロールが流れ・・・(これで終わり??)という何とも言えぬ不調和(モヤモヤ)な感じ。。。
だがしかし、この映画はそれで終わらないのだ。
観ている間は「それでぇ~??」みたいな退屈感さえあるのに、観終わった後・・何故か延々とこの映画のことばかりが浮かんでくる。
「あのシーンは何なの?」とか、「あれは何の意味があるの?」という初心者ならではの解決しないもどかしさや、この人たちこれからどうなっていくのだろうというお節介な気持ちとか、いろんなものが混ざって映画から気持ちがよそに行かないのである。
私は帰りにOMさんに「何だかスッキリしないよねぇ」と言い、「おばあさんの保険ってアレ何だったの?」とかいろいろOMさんに尋ねるが、同じレベルで映画を見ていたOMさんに分かるはずが無く、OMさんは一言「何だか昔(戦後まもなく)ああいう家族ってありそうだよね~」とか「キキキリンの最後のシーンであの人入れ歯だったのかなぁって思ったの、何だか口元がモゴモゴしててきっとどちらかの入れ歯をはずしたのよ。」とか言うばかり。(それは本筋とは離れ過ぎなのでは?!)と思うが、その本筋とはいったい何なのか。。。。
「これが何とか賞を取る映画なのかねぇ~何だかよく分からないなぁ」と言うと、OMさんは「安藤サクラの演技がすごく評価されたらしいよ」というので、「たしかに!」と私もそれは思った。最初は脇役かな~みたいな感じなのが、話が進むにつれてだんだんいぶし銀のように魅力的に見える人だった。(奥田エイジと安藤カズの子供だったと後に知った)
それから私は車から降りても、食事をしても映画のことばかり考えてしまい、ネットの評価なんかも読んだりして、最終的に「そうか、この映画は万引きを始め、社会的に良しとできない、いわゆる世間的にドロップアウトの人達が集まっている家族なのだ。しかしその中に愛があったり、むしろお金持ちで恵まれた人より良しとする部分もある。それは監督は伝えたかったのではないか。つまり悪いと良いの間にはいろんな事情があったり、悪いと思われているものの中にも否定しきれない、むしろ良いより良しとするものさえあるのだよ。ということが言いたかったのでは。。。」と思ったら少しモヤモヤが晴れてくる気がした。
良いこともあるし、悪いこともある。
でもそれをやたら裁こうとする今の社会に疑問を投げかけたかったのでは?!
批評の中には「カンヌらしい映画だと思いました」という意見もあり、つまり私がすっきりしたい、最後にハッピーエンドで豪華なエンディング・・という映画ではない。だけどそれがいつまでも心に残って、やはりこうして書いてもまだ消化不良で、またまた考えしまう映画なのだ。
もう一度観るという人も居るのも何となく分かる気がする。
「これを観てあなたはどう考えますか?」と逆に作り手の人から問われるような映画なのだろう。
そしてその感想は千差万別なのである。。。
また今回もネタばれありますので、これから見る人は気をつけてくださいとお断りして。。。感想を書くと・・・
私はまだ映画歴が短いので、正直何とも不思議な映画だった。
映画の評価も人それぞれで「さすが是枝作品だ」最高という人から、「良く分からない」と言う人までピンきりである。
私も観ている間「これがあの有名なカンヌ映画祭で最高賞(なの?)を取った映画なのかなぁ・・何だかまったりしてるなぁ」と思った。
ストーリーにハラハラドキドキがある訳でもなく、感動の涙もなければ(涙が出ましたという評価する人もあり)、クスリと笑うところもない。
目の前にあるのは、社会の底辺(?)で暮らす家族の淡々とした(でも何故か楽しそうな)日常生活である。
そしてある所で急にエンドロールが流れ・・・(これで終わり??)という何とも言えぬ不調和(モヤモヤ)な感じ。。。
だがしかし、この映画はそれで終わらないのだ。
観ている間は「それでぇ~??」みたいな退屈感さえあるのに、観終わった後・・何故か延々とこの映画のことばかりが浮かんでくる。
「あのシーンは何なの?」とか、「あれは何の意味があるの?」という初心者ならではの解決しないもどかしさや、この人たちこれからどうなっていくのだろうというお節介な気持ちとか、いろんなものが混ざって映画から気持ちがよそに行かないのである。
私は帰りにOMさんに「何だかスッキリしないよねぇ」と言い、「おばあさんの保険ってアレ何だったの?」とかいろいろOMさんに尋ねるが、同じレベルで映画を見ていたOMさんに分かるはずが無く、OMさんは一言「何だか昔(戦後まもなく)ああいう家族ってありそうだよね~」とか「キキキリンの最後のシーンであの人入れ歯だったのかなぁって思ったの、何だか口元がモゴモゴしててきっとどちらかの入れ歯をはずしたのよ。」とか言うばかり。(それは本筋とは離れ過ぎなのでは?!)と思うが、その本筋とはいったい何なのか。。。。
「これが何とか賞を取る映画なのかねぇ~何だかよく分からないなぁ」と言うと、OMさんは「安藤サクラの演技がすごく評価されたらしいよ」というので、「たしかに!」と私もそれは思った。最初は脇役かな~みたいな感じなのが、話が進むにつれてだんだんいぶし銀のように魅力的に見える人だった。(奥田エイジと安藤カズの子供だったと後に知った)
それから私は車から降りても、食事をしても映画のことばかり考えてしまい、ネットの評価なんかも読んだりして、最終的に「そうか、この映画は万引きを始め、社会的に良しとできない、いわゆる世間的にドロップアウトの人達が集まっている家族なのだ。しかしその中に愛があったり、むしろお金持ちで恵まれた人より良しとする部分もある。それは監督は伝えたかったのではないか。つまり悪いと良いの間にはいろんな事情があったり、悪いと思われているものの中にも否定しきれない、むしろ良いより良しとするものさえあるのだよ。ということが言いたかったのでは。。。」と思ったら少しモヤモヤが晴れてくる気がした。
良いこともあるし、悪いこともある。
でもそれをやたら裁こうとする今の社会に疑問を投げかけたかったのでは?!
批評の中には「カンヌらしい映画だと思いました」という意見もあり、つまり私がすっきりしたい、最後にハッピーエンドで豪華なエンディング・・という映画ではない。だけどそれがいつまでも心に残って、やはりこうして書いてもまだ消化不良で、またまた考えしまう映画なのだ。
もう一度観るという人も居るのも何となく分かる気がする。
「これを観てあなたはどう考えますか?」と逆に作り手の人から問われるような映画なのだろう。
そしてその感想は千差万別なのである。。。