オリックスの清原和博が先日の記者会見で、今期限りでの引退ともとれる発言をしました。この10年間で一年間まともに働いたのが1回くらいですから、当たり前といえば当たり前ですが、今すぐに引退しないのが清原らしいところです。野茂や、桑田の野球への執着とはまた別で、番長と呼ばれ、人の注目を集めることが好きな彼の最後のパフォーマンスなのでしょう。人気という点では群を抜いていましたし、500本以上の本塁打に、2000本安打と記録も申し分ありません。しかし、甲子園最多の13本塁打を放ち、18歳の新人で3割31本塁打を放ち新人王となった怪物でありながら、遂に無冠で終わったように本当にその力を出し切ったとは言えないように思います。
先日紹介した『桑田真澄 ピッチャーズ バイブル』でドラフトの経緯が書かれていますが、ドラフト前巨人入りを事あるごとに話す清原に対し、沈黙を守った桑田は、結果的に悪役となり、ともに戦ったチームメイトですら桑田を批難する雰囲気だったとか。しかし、桑田は巨人以外だったら進学すると言っていただけで、嘘を言ったわけでなく、しかも、目の前で清原が巨人入りを大声で話しているときに、自分も巨人に行きたいとどうして言えるかと著者は言っています。確かにその通りだと思います。清原のこうした天真爛漫さが多くのファンを獲得したのは事実だと思いますが、このように自分自身を客観的に見られないところが、有り余る才能を十分に生かし切れなかった理由ではないかと思います。このことは別な機会に書くかもしれませんが、とりあえずは、清原が満足して引退出来るような見せ場があるといいですね。個人的には、辞めるのを前提にして演出を期待するようなことは余り好きではなく、王監督や野茂、桑田のようにやるだけやって、最後は自分で決断して(周囲から見たら)寂しく引退するという方が潔いと思いますが、清原の場合、引退を宣言して盛り上げた方が、本人もファンも盛り上がるでしょからね。
先日紹介した『桑田真澄 ピッチャーズ バイブル』でドラフトの経緯が書かれていますが、ドラフト前巨人入りを事あるごとに話す清原に対し、沈黙を守った桑田は、結果的に悪役となり、ともに戦ったチームメイトですら桑田を批難する雰囲気だったとか。しかし、桑田は巨人以外だったら進学すると言っていただけで、嘘を言ったわけでなく、しかも、目の前で清原が巨人入りを大声で話しているときに、自分も巨人に行きたいとどうして言えるかと著者は言っています。確かにその通りだと思います。清原のこうした天真爛漫さが多くのファンを獲得したのは事実だと思いますが、このように自分自身を客観的に見られないところが、有り余る才能を十分に生かし切れなかった理由ではないかと思います。このことは別な機会に書くかもしれませんが、とりあえずは、清原が満足して引退出来るような見せ場があるといいですね。個人的には、辞めるのを前提にして演出を期待するようなことは余り好きではなく、王監督や野茂、桑田のようにやるだけやって、最後は自分で決断して(周囲から見たら)寂しく引退するという方が潔いと思いますが、清原の場合、引退を宣言して盛り上げた方が、本人もファンも盛り上がるでしょからね。