八王子市散田町在住のスポーツ好き親父の戯言!

八王子市の学童野球チーム散田ドラゴンズ元管理人(2007年3月~2016年2月)のブログです。

北京オリンピック開幕!

2008年08月08日 22時28分10秒 | スポーツ
北京オリンピックが開幕しました。今もまさにやっているところですが、ものすごいショーアップされて、総製作費50億円のハリウッド映画のようです。今日の夕方、上司と打ち合わせをしていたら、「あっ、開会式が始まるから、早く帰らないと」と言うので、思わず「開会式なんて、ただ人が歩くだけじゃないですか」と言ってしまいましたが、大きな間違いでした。ただ、これはこれですごいのですが、見れば見るほど、オリンピックという気がしなくなってきます。
 
私は昭和40年生まれで、名実ともに東京オリンピックを知らない世代です(いろんな年代の人がいる飲み会などでは、世代を分ける出来事です)。しかし、VTRや写真で何度か目にしたことがあります。「晴れの特異日」だったと思いますが、当時晴れる確率が最も高いとされた10月10日、抜けるような青空のもとでの開会式でした。当然、今のようなド派手な開会式ではありませんでしたが、まさに運動会が始まる前のようなドキドキ感があったのではないかと思います(たぶん)。
 
オリンピックのショー化の始まりは、ロサンゼルスオリンピックと言われています。それまで、オリンピックは開催の名誉と引き換えに多額の費用を負担するのが普通だったものを、後に大リーグコミッショナーとなるピーター・ユベロスが税金を使わずに大会を成功させ、五輪は一気に商業主義が進みました。
 
しかし、この北京オリンピックは、商業主義によるショーともまた若干ニュアンスが違います。古くは第二次大戦前のナチス政権下のベルリン、高度成長期の東京、ソウルなど、国威発揚の場としての側面がオリンピックには確かにあります。中国は古い歴史を持ち、中華思想からも分かるように、自尊心の非常に強い国です。その中国が開放政策以来猛烈な経済発展を遂げ、さまざまな問題をはらみながらも、国際社会におけるプレゼンスを高めてきて、その総決算がこの五輪だということです。気合の入り方が違います。総製作費100億円かといった感じです。
 
しかし、オリンピックは、あくまでオリンピックです。つまり、スポーツの祭典で、選手が主役です。競技が間近に迫った選手が欠席するのはよくあることですが、それ以外でもこれだけショー化が進み、何時間も待たされたらイヤになると思います。かなり忠実に時代考証をしていると思われる映画『炎のランナー』の素朴な開会式がいいと思うのは、ノスタルジーが過ぎるのでしょうか(とはいえ、この映画ですら、アメリカの商業主義が皮肉をこめて描かれているのですが…)。

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