八王子市散田町在住のスポーツ好き親父の戯言!

八王子市の学童野球チーム散田ドラゴンズ元管理人(2007年3月~2016年2月)のブログです。

どうしたんだっ!野球日本代表!(喝!)

2008年08月24日 21時12分38秒 | プロ野球・高校野球
既に言い尽くされていると思いますが、それでもどうしてもひとこと言わずにはいられません。中国陸上界の英雄劉翔の棄権や(プレー中の観客の応援がうるさいことに対しての)テニス選手の「Shutup」発言に対して、中国では感情的な批判が巻き起こりましたが、今回の野球日本代表は客観的に見て、問題がありすぎでした。野球をやるのは選手ですが、今回は、一番の責任は責任者である星野監督にあるのは言うまでもありません。
 
前にも書きましたが、スモールベースボールに相応しくない選手選考、継投の失敗(動かなかったり、動きすぎたり)、策のなさ、身内で固めた首脳陣、そして何よりも気迫の感じられないプレー、拙守など、数え上げたらキリがありません。
 
その挙句に、あきれ果てたことに、敗軍の将が「審判の判定」や「国際ルール」に批判したのです。アウェー(敵地)での戦いでは、往々にして不利な判定が下されますが、同じ条件での戦いで審判やルールに文句を付けるのは、「今日は晴れてたから負けた」となどと言うのと同じです。恥の上塗りとはまさにこのことです。
 
そして、今回のチームは、プロ野球界の全面的な協力を取りつけた初めてのチームです。星野監督も三顧の礼をもって迎えられ、まさに全てを一任されていました。チーム練習の期間の短さなど制約条件はありましたが、「自由に選手を選べない」という言い訳が許されない状況だったのです。
 
とはいえ、どんなに選手を揃えたからといって、野球というスポーツは絶対に勝てるとは限りません。星野監督が「金メダル」ムードを煽っても、私は絶対に勝てるとは思っていませんでした。もちろん、勝ってほしいとは思っていても、そうなるとは限らないのが野球だからです。負けそのものが悔しいのではなく、四年に一度世界中のアスリートが勝利への執念をもって戦う五輪という舞台で、勝利への渇望、執念が見られず、負けるべくして負けたのが残念でなりません。しかも、公式競技最後の大会です。昨年のWBCでようやく日本野球の活路が見えたかに見えたのに、振り出しに戻るどころか、後退の感があります。
 
そして、最後に。WBCと違っていたのは、精神的支柱がいなかったことです。WBCでは、イチローがそれまで見せたことがないような「気持ち」を前面に出してチームを鼓舞していました。群れることを好まず、孤高の天才と見られたていたイチローが見せた姿は、他の選手たちに目に見えない力を与えていたようです。そして、コミュニケーションなどでチームを支えたのが宮本選手でした。今回も宮本選手はいましたが、「気持ち」で引っ張る精神的支柱はなく、宮本選手にしても、十分な活躍の場は与えられませんでした。今回の敗戦から学ぶことがあるとすれば、いかに日本の「プロ野球」がひ弱かということを知り、「井の中の蛙」から脱却出来るかどうかでしょう。

コメント
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