2016年夏季五輪で新たに追加される2種目を争う、野球、ソフトボール、ラグビー(7人制)、ゴルフ、空手、スカッシュ、ローラースポーツ(ローラースケート)の7種目のうち、野球は落選確実だとの報道がありました。ラグビーが濃厚で、ゴルフは有力であるものの、国際ゴルフ連盟の組織的脆弱さが懸念され、続いてソフトボール、空手、スカッシュなどが続き、野球は落選確実ということのようです。
ラグビーも英国連邦を中心とした限られた国で行われているマイナースポーツで、しかも、体の直接的なコンタクトが激しいので、野球、サッカー以上に体格差が物を言うため五輪競技向きではないのにと最初は訝しく思いました。しかし、よく記事を見ると、通常の15人制ではなく、7人制となっています。存在は知っていますが、ラグビー好きを自認する割に実は具体的にどんなものかは知りませんでした。
そこでウィキペディアで調べてみると、同じフィールドの広さで7人でやるので、コンタクトは減り、15人制ほど強豪国との差がなくなること、競技時間が短く短時間でのトーナメントが可能なこと、過去に五輪開催の実績があることなどから、五輪競技に採用させ世界各国に普及を目的に活動してきたのだそうです。きちんとした戦略があったのですね。
この点、野球も世界的にはマイナースポーツですが、ビジネスの大きさではその他の候補競技とは比べものにならないくらい巨大ですが、中心となっているアメリカがその気でないなど戦略がありませんね。また、アテネ五輪の時に明確になりましたが、ヨーロッパ人がルールすら知らないという状況はやはり厳しいでしょうね。IOCの理事会というのが、これまた魑魅魍魎のような世界で、何やかんや言って、欧州貴族のサロンのような世界らしいですからね。ヨーロッパで知られていないものはスポーツじゃないというくらいの感覚もあるかもしれません。
何てことを書いていたら、観測記事の通り、IOC理事会は「ゴルフ」と「ラグビー(7人制)」を推薦することに決定したそうです。ただし、正式決定は五輪開催国決定の際に、過半数の承認を得てということになるそうですが、理事会の推薦を覆すのはきっと難しいのでしょうね。それでも野球の場合、WBCがあるので、こちらを盛り上げていい大会にすれば活路はあると思いますが、あれだけ感動を与えてくれたソフトボール選手のモチベーションは下がるでしょうね。やはり、地道な普及活動が重要になりますね。
今日のジョグ
遅れを取り戻そうと、この三日間無理しすぎたせいか、今日も足は重かったです。
5km 27分59秒