㈱日本女子プロ野球機構が、関西に2球団を設立し、2010年4月から女子プロ野球をスタートすると24日発表しました。㈱日本女子プロ野球機構なるものがあることを、まったく知りませんでしたが、健康食品会社の「わかさ生活」(京都府)が資本金3億円を出資して今月17に設立されたばかりの会社組織だそうです。
この会社は、全国高等学校女子硬式野球連盟(こういうものがあるのも初めて知りましたが)の応援もしているらしく、基本的には女子野球やスポーツの応援団のようです。最近はどの学童チームにも女子選手が普通にいますが、中学、高校となると、ソフトボールはあっても女子野球はまだまだ少ないので、こうした受け皿を広げていく活動は大切ですね。
ただ心配なのは、この計画が、急成長しているとはいえ、まだ歴史が浅い一企業に依存している点で、拙速に終わらないかということです。今後スポンサーを増やしていくということですが、男子プロ野球の関西の独立リーグがずさんな事業計画で大混乱したのが記憶に新しく、その理想と事業をきちんと両立させることが重要ですね。また、何度か書いていますが、日本プロ野球機構、日本野球連盟(社会人野球)、全日本大学野球連盟、日本高等学校野球連盟(高野連)など、日本の野球組織はバラバラに運営されていますが、オール野球連盟として、「男子・女子、プロ・アマ問わず」、「野球発展のために」何とか立ち上がれないのでしょうか。こうしたややこしい問題に、利害得失に関係なく、誠実に対応し信頼を勝ち得るという点では、王貞治氏が最適だとは思いますが、病気のこともありますので、もっと若く、行動力のあるところで、古田敦也氏あたりが立ちあがらないでしょうかね。ぜひ、野球版川渕チェアマンが出てきてほしいものです。