がでん‐いんすい【我田引水】
他人のことを考えず、自分に都合のいいように言ったり行動したりすること。
男子フィギュアシングルで、プルシェンコが4回転論争を提起し、結果的に2位になった時には「プルシェンコは確かにジャンプはすごいけど、復帰したばかりで構成は練られていないし、腕を上げ下げしているだけで芸術性はないので2位も仕方がない」と思ったものです。
それが、女子で我が国のヒロイン浅田真央選手の時には、「世界で一人しか飛べないジャンプ(トリプルアクセル)と、誰もが飛べるジャンプが1~2点しか違わないというのはおかしすぎる。確かに、真央ちゃんが完璧な演技をしても勝てなかっただろうけど、この点差はおかしい、納得できない」と思ったものです。
完全に我田引水ですね。しかし、芸術性や技の正確性を磨くのと同様に、難しい技にチャレンジはすべきでしょうし、そうしなければ競技の進歩はないというプルシェンコの言葉も真実でしょう。男子の4回転、女子の3回転半の基礎点を引き上げるという議論にはまだなっていないようですが、難しいジャンプに挑んで回転不足をとられ、一気に点数が引き下げられることがないように中間点を設けようとの議論が始まったようです。
それはそれで一つの前進です。しかし、我田引水かもしれませんが、1人しか飛べない技と誰もが飛べる技との間には、1、2、3というデジタル的な点の付け方とは別の付け方があるべきだと思います。その上で、真央ちゃんももっと戦略的なコーチの下で点を稼ぐプログラムの研究もしてもいいと思います。後日談の報道で知りましたが、あの極度の不振の状態の中でもほとんど一人で練習して、ここまでもってきたという状況は、あまりにもハンデがありすぎで、あまりにも健気です。というか、よく銀メダルも取れたものだと思います。もっともっと全面的なサポートがあってしかるべきですし、ソチ五輪に向けてはオールジャパンで行きたいですよね。
今日のジョグ
4.2km 24分32秒