津々堂のたわごと日録

爺様のたわごとは果たして世の中で通用するのか?

■熊本での女歌舞伎

2016-01-27 07:43:23 | 歴史

 中原雑記(肥後古記集覧巻二十・所収)に加藤清正が「御仕立被成候」女歌舞伎に触れた記事があった。
いろんな情報をかき集めて記したという感があるが、それが又真実味を醸し出していて面白い。

    清正公御代女歌舞岐(伎)御仕立被成候時、郡又市といふ大夫の座本より御下シ被成候由
       ・兵助 是ハ肥後国合志郡高場(竹迫カ)の生レ也、仍て竹バ兵助と名ノル
       ・長助 是ハ肥後国益城郡竹宮(熊本市健軍カ)ノ生レ也、仍て竹宮長助と云也
       ・清十郎 是ハ肥後国玉名郡上津原村宮司須山宮内召仕候高麗人の子也、きりふ能故郡ニのぼせ大夫又市所ニて尋候へば
             須山宮内娘と云ニ付須山清十郎と名のる
       ・主膳 是ハ肥前佐賀ノ生れ也、仍て佐賀主膳と名のり申候 

座元とされる郡又市については良く判らないが、いわゆる地方公演の趣で熊本出身の役者を揃えたということか。
もしくは、役者の中から熊本出身の役者をピックアップして記したのか、詳細が判然としないので余計興味をそそられる。 

コメント (1)
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