津々堂のたわごと日録

爺様のたわごとは果たして世の中で通用するのか?

■寛政八年の災難

2016-03-04 14:06:27 | 史料

 熊本藩年表稿で寛政八年の項をみると、5月「十五日頃より雨降続き、度々洪水」とあり、6月11日「大雨降る、熊本大洪水」12日「洪水1丈6尺、緑川・加勢川筋53ケ所塘切れ、藤冨村権藤「古ホゲ」を生ず、俗に辰の年の大水」とある。
「古今未曾有の洪水、熊本府内京町山崎の外全域浸水、潰家2,927軒、田畑15,202町、損毛362,2000石」と肥後近世史年表は記している。

上の記事はあるお寺様の由緒を読んでいる中にあった、この水害に関する走り書きの記録である。
正月中旬から雪が七・八寸(21~24㌢)も積もるという異常天気であったらしい。貴重な記録である。 

   蛇足:左にある カノト ミツノへ ミツノトの書き込みは余計物ですが、実はその左には 辛 壬 癸 の字が書かれて居ります。
       振り仮名を付けて居られるわけですが、思わず笑ってしまいました。(失礼) 

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■我が人生の伴侶

2016-03-04 09:41:30 | 徒然

 先にデスクを動かしたせいで、本棚周りの資料を整理する事を余儀なくされている。
茶封筒に入れた資料を取り出して、系統だててファイルに入れる作業をしている。随分整理が出来て空き袋に成った茶封筒を束にして「ごみ収集」に出した。
そんな中、随分探し回っていた資料が二三点顔を出した。うれしくなって床に座り込み、久しぶりの再開に少々時間を費やして読みふける。
そして新たなファイルに収納し、どのファイルに入れたかが判るように、リストを作成するというおまけ付きである。
あと何年生きるのか知れないが、これらの資料はわが人生の伴侶であったことは間違いなく、最後まで大切にしておきたい。
歴史狂いをしてから約10年、あと10年生きるとすると資料も5割増し位には成るだろう。もう置き場所がなくてどうしようもない。
スキャンしようかとも思うがそんな時間もないし、あんなこんなと考えながら時が過ぎていく。 

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