毎朝の食事時、我が家のベランダに二匹の雀がやってくる。プランターに頭を突っ込んで餌をついばむ姿が何とも愛らしい。
実は一ト月ほど前に始めて飛来したのをきっかけに奥方が米を撒いたが、その後は音沙汰なしであった。
それが三日おき、二日おきと間隔がちじまって現在では毎日、時によっては一日に二三回飛んでくるようになった。
決まって二匹で、でっぷり型とスレンダー型で、どうやら夫婦ではないかと思われる。
他の雀を連れてくるという事は無い。我が家のベランダはすっかり彼らの縄張りに組み込まれてしまったらしい。
彼らの食事時には驚かさない様に遠くから眺め、動くこともせずにただただ可愛らしい姿に見入って飛び立つまでの僅かな時間を楽しんでいる。
奥方が「もう我が家のペットね」と いいながら、またプランターの中に米を補給している。あの二匹の雀たちは、いつもはどこで過ごしているのだろうと思いながら、遠くの彼方を時折眺める爺様である。
「宮本武蔵 研究論文集」その他、宮本武蔵に関する多くの論考・著書を精力的に発表してこられた、熊本在住の歴史研究家の福田正秀氏が「放送大学日本史学論叢」に、「名前の変遷に見る宮本武蔵」を発表された。ご厚誼をいただいているが、このたびご恵贈を賜った。厚くお礼申し上げる。
32頁に及ぶ長論文だが、いつもながらその真摯なご研究に頭が下がる。
氏は「加藤清正妻子の研究」でも加藤清正研究の第一人者となられたが、加藤清正と宮本武蔵は氏の研究の両輪である。
今後とも更なる研究の成果を伺うことがあろうと、大変期待している。