細川家墓所、修復遠く 庭園エリアは無料開放 2016年10月07日 熊本日日新聞から
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熊本市は6日、熊本地震で被災した中央区横手の国指定史跡・北岡自然公園を報道陣に公開した。細川家三霊廟[れいびょう]の唐門や熊本藩6代藩主・細川重賢公の墓は倒れたままで、復旧には3年以上かかる見込み。被害のなかった庭園エリアのみ、7日から無料開放される。
公園は、初代熊本藩主忠利公の菩提[ぼだい]寺「妙解寺[みょうげじ]」跡地で約4万3千平方メートル。1955年に市が細川家から譲り受け、公園として整備した。園内には、忠利公らをまつる三霊廟を中心に歴代藩主らの墓25基や石灯籠約160基などが並ぶ。震災で、三霊廟入り口の唐門(高さ約5メートル、幅約3メートル)が倒壊。墓や石灯籠も、ほぼすべてに転倒やずれが生じ、江戸後期とみられる妙解橋の欄干も崩落した。
修復は手付かずの状態で、崩壊した唐門一帯はビニールシートで覆われていた。霊廟の南にある重賢公の墓は、上部の石材が転げ落ちたままになっている。「唐門は江戸前期に建てられたが、過去の災害で倒壊した記録はない」と市文化振興課。崩れた部材を組み立て直し、修復する。来年度から本格的な工事に着手し、2019年度に完了予定。復旧費は2億8千万円を見込む。(高橋俊啓)
公園は、初代熊本藩主忠利公の菩提[ぼだい]寺「妙解寺[みょうげじ]」跡地で約4万3千平方メートル。1955年に市が細川家から譲り受け、公園として整備した。園内には、忠利公らをまつる三霊廟を中心に歴代藩主らの墓25基や石灯籠約160基などが並ぶ。震災で、三霊廟入り口の唐門(高さ約5メートル、幅約3メートル)が倒壊。墓や石灯籠も、ほぼすべてに転倒やずれが生じ、江戸後期とみられる妙解橋の欄干も崩落した。
修復は手付かずの状態で、崩壊した唐門一帯はビニールシートで覆われていた。霊廟の南にある重賢公の墓は、上部の石材が転げ落ちたままになっている。「唐門は江戸前期に建てられたが、過去の災害で倒壊した記録はない」と市文化振興課。崩れた部材を組み立て直し、修復する。来年度から本格的な工事に着手し、2019年度に完了予定。復旧費は2億8千万円を見込む。(高橋俊啓)