若者諸君。
「聖書を知れ!」というのは、「アリガタヤ、アリガタヤ」とやるためではないよ。
いわゆる宗教を持つため、信者になるためでもないよ。
世の中について、人間について、とにかく一つの考え方を、イメージを心に持つためだ。
それで、こころを、とにかく充たすためだ。
満腹にする。
するとね、心が空しくなくなってくるんだよ。
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世界についてのイメージがなんにもない、という状態は、非常に危険なんだ。
君たちに薬物やその他の犯罪を勧める者たちは、まず君たちを説得しようとする。
そして、君たちが自発的にそれをするようにし向けていく。
そのとき、「世の中こんなもの」「人間こんなもの」といった話を必ずまじえる。
そのとき、世の中や、人間や、人生についての考えが、自分の中になんにもないと、
どうなるか。
知らないうちに、その話が心の中に残っていく。
知らないうちに、洗脳されていく。
それで、時間がたつと、操られることになるんだ。
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大人になっても、まとまった「世の中観」、「人間観」が心にほとんどない人がいる。
我々の国、日本にはたくさんいる。
そうなると、ギャンブルにふらふらと足を踏み入れることを続けやすくなる。
お金を取られ、サラ金に手を出す。
借金取り立ての拷問にあって、神経を破壊され、精神的にも壊されていく。
人間や世界に関する考え、イメージが一つ心にあることは、とても大事なことなんだよ。
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聖書のイメージ世界の話を続けるよ。
創造主は、いまから6000年前にアダムを創ってその地を、楽園にしたんだったよね。
何でそんな特別なことをするんだ?
~~今日は、それを紹介しよう。
それはね。
アダムを特別な人間として創ったからだよ。
どういう風に?
創造主と心で交信できる人間としてだ。
そのために、アダムの身体を創ってから、そこに
「いのちの霊」
というのを入れている。
創造主はそんなことをした、と聖書のはじめのところに書いてあるんだ。
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う~ん、「霊」というのが登場するんだね。
霊ってなんだ?
幽霊(ゆうれい)って言葉聞いたことあるよね。
死んだ人の霊。
こわ~い話の中で出てくるよね。
「幽」ってのは、「くら~い」ということだ。
だから、幽霊は、「くら~い霊」ということだ。
暗かろうが、明るかろうが、その人の身体はもう死んでいる。
ということは、霊はその人の体から、抜け出していると言うことだ。
そして、無くならないで、存続している。
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聖書も、霊をそういうものだと教えている。
人間が生きている間は、身体の中に入っている。
そして、身体が死ぬと、そこを抜け出て存続する。
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霊については、大事なことがもう一つある。
それは、人間の意識は究極的には、身体の方ではなく、この霊の方にある、ということだ。
「意識の本体は、霊にある」、といったらいいかな。
これも、幽霊の話とあっているよ。
だって、幽霊って「うらめしや~」というだろ?
「うらめしい」というのは「恨みに思っている」ということだ。
なんの恨み?
身体が生きていて、その中にいたときの恨みだよ。
生前の恨み。
生きている間に、恨みに思うことがあったんだ。
その意識は、霊が身体を抜け出ても、霊の中にとどまっていたんだ。
これが幽霊だ。
意識というのは、霊という場のなかにあるんだ。
だから、「怨めしい」んだろ。
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聖書も同じ考えだよ。
霊は意識の本体だ。
コンピューターで言ったら、ハードディスクみたい。
そこに、考えたこと、感じたことなどの意識の記録、記憶はある。
で、脳とか神経とかいうのは、肉体の一部だ。
これは、モニターやキーボードだと思ったらいい。
つまり、脳は霊の中にある意識の記録を、モニターで見る。
そして、「これは、もう少しこうした方がいいな」
と思ったら、キーボードで修正を加える(これが、人間の「意志」にあたる)。
そして、修正された意識はまた、霊というメモリーに記録される。
上書きされる。
で、肉体が死んで、脳が活動しなくなったら、
霊は記録を持って外に出る。
そういう仕組みだ。
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なお、ここで神経というのは、電線(コード)みたいなもんだね。
脳と霊とをつないで信号をやりとりさせる通路だ。
そして、この電線は霊のすべての部分に行き渡っているのではない。
だから、信号をキャッチしてモニターに映し出せない部分もある。
この映し出せない部分が、頭脳で自覚できない意識の部分だ。
霊のこの部分にある意識が、いわゆる「潜在意識」だ。
聞いたことある? この言葉。
他方、モニターに映して、「ああ俺は今こんな意識なんだな」と
自覚できる部分が、「顕在意識」
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潜在意識、顕在意識というのは、心理学の巨匠、フロイトという人の考え方だ。
この人が、精神分析学で教えている人間心理の構造は、聖書とそっくりだ。
フロイトが聖書を勉強したのか、勉強して聖書の考え方をパクッたのか。
それは知らないよ。
次は、「いのちの霊」の「いのち」について説明するね。