鹿島春平太チャーチ

「唯一の真の神である創造主と御子イエスキリスト」この言葉を“知っていれば”「天国での永生」は保証です。

41.イエスを支援した富者たち

2018年05月03日 | 安全なキリスト教の学び方

 

 

廻り道(迂回)を続けよう。

今回は、イエスを支えた富者たちを眺めよう。

聖書から推察できる一つは、イエスのその活動を支える金持ちが少なからずいたことである。





<ラザロと姉妹たち>

聖書にその名が出てくるケースは多くないが、その一つにマルタ、マリアの姉妹とラザロという兄弟(弟としておこう)の家がある。

この家は、エルサレムから3キロ程のところのベタニアという村にあった。

彼らはイエスの一行がここに来ると、常に、泊めたようだ。

73人すべてかどうかはわからないが、こんな話がある~。


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イエスは姉妹の家に着くとすぐに講話を始めた。

近所の人々が集まって話を聞く、それだけの広さの部屋がある家だ。

姉妹はみんなに食事をさせるべく準備をする。

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あるとき、妹マリアはイエスの近くに座って話を聞き続けた。

忙しく働いていた姉は、イエスに訴えた。

「妹に手伝えと言ってください」

これに対してイエスはこう答えたと「ルカによる福音書」10章にある~。

~「マルタ、マルタ、あなたは、いろいろなことを心配して、気を遣っています。

しかし、どうしても必要なことはわずかです。いや、一つだけです。

マリアはそのよい方を選んだのです。

彼女からそれを取り上げてはいけません」

有名な話だから聖句を記しておくが、ともあれ、彼女たちの家は富者支援者の家だったろう。




<アリマタヤのヨセフ>

もうひとりアリマタヤのヨセフという名も出てくる。

 
彼はイエスが十字架刑死したとき、その「遺体を受け取らせてくれ」、とローマ総督ピラトに願い出て許可を得ている。

当時、貧富の格差は大きく、庶民は貧しかった。

ローマ総督に願い出ることも、一定の社会地位ある人~そういう人は富も所有している~でないとできないことだ。

彼はイエスの隠れ信者(言葉の受容者)だった。

富者は色んな面で伝統的な行動をとらねばならず、革命的教えをするイエスを公には支持できなかったのだ。



 
<ニコデモ>

もうひとり名が出てくるニコデモも隠れ信者だ。

かれはユダヤ教の高僧で、国家の議員でもあった。

国家宗教(国教)の高僧はみな富者である。

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筆者の友人にバプテスト教会の牧師だった米国人(アラバマ州在住)がいる。

数年前、聖公会(旧英国国教会)にスカウトされ聖職者になった。

彼とその家族は、突然、裕福になった。

英国国教会(アングリカンチャーチ)は、米国では少数派で、かつて英国で持っていたような教権はない。

それでも、聖職者を好待遇する資産が多大に残っているのだろう。

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このニコデモは、イエスの遺体を葬るとき、遺体の防腐効果のある没薬(もつやく)を30キログラムもって来ている。

彼はそれ以前に、闇に紛れてイエスの元に教えを請いに来ている。
(ヨハネの福音書、3章)

また、議会に於いてもイエスに不利な決定がなされないように、発言している。


 
 
<200人収容の大部屋も>
 
名前が記されていない富者支援者はその何倍といただろう。

マルコの部屋もその一人が提供しただろう。

エルサレム神殿から参拝者が轟音を聞いて駆けつける程の近さにある土地は、今流にいえば、一等地だ。

そこに200人も入れる大部屋をもつ建物をもつなど、富者でないと出来ない。

イエスも弟子も、そういう不動産は所有しない。

この持ち主は、イエス亡き後にも弟子を支援していたのだ。

 
 

<最後の晩餐の客間>


イエスがエルサレムに入城して、弟子たちと過越祭りの食事(最後の晩餐)をするときもそうだろう。

晩餐の会場についてイエスは弟子にこう言っている~。

「町に入ると、水がめを運んでいる男に会うから、その人がはいる家にまでついて行きなさい。 

そして、その家の主人に、『弟子たちと一緒に過越の食事をする客間はどこか、と先生があなたにいっておられる』といなさい。

すると主人は、席が整っている二階の大広間を見せてくれます。

そこで準備をしなさい」

するとその通りになっていた、~とヨハネは記している。(ヨハネによる福音書、22章7-13節)

そういう部屋を待っていて提供する、家の主人がいたのだ。


今回は、ここまでにしよう。







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