鹿島春平太チャーチ

「唯一の真の神である創造主と御子イエスキリスト」この言葉を“知っていれば”「天国での永生」は保証です。

16.親方の意識世界に「住まって」弟子になる

2018年11月04日 | 鬱を打破する聖書の論理

イエスの夢の言葉の解読を続けよう。
今回は~、

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「(Ⅰ)「諸君がわたしの言葉に留まり、(II)わたしの言葉が諸君の内に留まるなら、(III)求めるものはすべて与えられます」
(ヨハネによる福音書、15章7節)
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~のうちの「ことばに留まる」だ。

イエスのことばは意識波動体だった。
では、「その中に(中に、となるわけは前回説明した)留まる」の留まるとはどういうことか?

これについてはありがたい手がかりがある。イエスはこれと重なる教えを、すでに別のところでしている。

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「諸君がわたしのことばに留まるなら、諸君は本当に私の弟子です」
(ヨハネによる福音書、8章31節)
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~がそれだ。ここでは、弟子という言葉が出ている。



<徒弟制度>

弟子とは本来徒弟制度で使う言葉だ。
徒弟制度とは、知識とわざを学ぶ方式で、これは学校の教室で学ぶ方法と違う。

徒弟制度の典型は、一人の師匠(親方)の家に住み込んで師匠の、おもに「わざ」~そこには知識も込められている~を学ぶものだ。
そこでは弟子は師匠を「模倣する」ことに徹する。


<完全模倣は同一化の手段>

模倣とは「同一化」だ。師匠に同化してしまうのだ。

人間は肉体的には他者と同じになることは出来ないが、精神的(意識波動的)には、同じになることが出来る。

その代表例は、母親が幼い我が子になす同一化だ。
その子が医者に注射されて泣くとき、母親は自分の身体のその部分にもチクリとした痛みを感じることがあるという。

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徒弟制度において師匠を模倣することは、そうした同一化をしていくことだ。
そしてこれを深めていくのは、師匠の家に住み込まないと難しい。「弟子入り」というのはそういう意味も持っている。

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これがいわゆる修行期間だ。そのあいだに弟子が学んだことに自分の個性を付け加えたりしようものなら、(大工の場合は)親方は金槌でぶん殴る。

親方のわざが、同一化によって自分に乗り移ってくるには、一定期間模倣に徹していることが必要なのだ。それまでは自分の個性を出すのは「待て」というのだ。



<そして「のれんわけ」の時が>

そして同一化がなると、師匠は弟子を独立させる。いわゆる「のれん分け」だ。そうなったら、弟子は乗り移った親方のわざに自分の個性を加えて、総合的に展開する。

人間の本性は「わがまま」だ。修行期間に発露を禁じられていても、人の個性は簡単には消滅しないものなのだ。

 
 
 
<「留まる」より「住まう」が適切)

イエスの「わたしのことばに留まる」は以上のような内容を持っている。
その意味を込めて「わたしの弟子になる」といっているのだ。

そしてその内容を的確に示すには、日本語の「~に留まる」を「~に住まう」に替えた方がいい。
修行期間には親方の意識波動世界の中に、もうすっぽりと「住まってしまう」のだ。

実際ここで「留まる」と邦訳されているもとの英語はアバイド(abide)だ。
これは本来「住まう」という意味である。
 
ここは「諸君の意識波動体がわたしの意識波動体の内に住まうなら」と解しておこう。

波動体は波動体の「内に住まう」ことが出来るから、もうぴったりだ。

これで「(Ⅰ)「諸君がわたしの言葉に留まり」が解読できた。

今回はここまでにしておこう。



 
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