死を前にした「最後の晩餐」でイエスはこれから展開するドラマの全体像を述べた後に、従来語らなかった新しい事柄を述べていく。
その一つが、「諸君の霊のうちに聖霊が入るようにする」だ。
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「わたしは父にお願いします。そうすれば父はもう一人の助け主を、諸君にお与えになります。
・・・(中略)・・・
その方は、諸君と共に住み、諸君の(霊の)内に入ります (will be in you)。
・・・(中略)・・・
しかし、助け主、すなわち父が私の名によってお遣わしになる聖霊は、諸君に、全てのことを教え、また、わたしが諸君に話したすべてのことを思い起こさせてくださいます」
(ヨハネの福音書、14章16-26節)
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この事件は前記した~
(十字架死 ⇒ 復活 ⇒ 追加の教え ⇒ 昇天 ⇒ 空中再臨 ⇒ 天国への受容)
~のプロセスの内の、「(イエスの)昇天」の後に起きることだ。
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弟子たちの霊の内に聖霊が入り、口から当人も理解できない言葉が吹き出す、という奇異な事件だ。
事態は四福音書に続く書物『使徒行伝』2章に詳しく記録されている。
この書物は「ルカの福音書」の著者、ルカがその福音書の後編として記述していたものだ。
後年、聖書全体が編集される際に、編集者が独立の書物として収録して現代に至っている。
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もちろん、これもこの時点では弟子たちは、チンプンカンプン何言っているかさっぱりわからない。
だが、イエスは言葉を覚えておくだけでもいいというがごとくに、堰を切ったように語り続けている。
(続きます)
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