「聖書が人間の永続を確信させる課程」の探求、もう一つ微妙な話を。
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万物を創造した自存者がモーセにまず現れたことは前述した。
この神は彼を「夢現(うつつ)併存状態」にして、天地創世の幻を見せた。
幻は映画のようなもので、動画と音声からなっていたと思われるが、自存者(創造主)はそれを言葉で記録するようにモーセに命じている。
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ところが、モーセは三歳年上の兄アロンに祐筆(ゆうひつ:代筆者)役を頼んでいる。
信長、秀吉、家康に限らず、実践力が飛び抜けている指導者は、霊感が超豊かだ。
だが反面、霊感受信した内容を文字に書くことは不得意である。
だからみな手紙などは、要旨を口頭で語って、祐筆に書かせている。
そして通常、書いた人物の名は表に出ない。
モーセの場合も例外にあらずで、アロンは黒子に徹した。
その結果「モーセ五書」はモーセの作とされてきている。
(続きます)
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