Sightsong

自縄自縛日記

リドリー・スコット『オデッセイ』

2016-01-25 06:08:14 | 北米

ハノイに向かう飛行機の中で、リドリー・スコット『オデッセイ』(2015年)を観る。

NASAによる火星探査。激しい砂嵐が起きて、仲間から死んだと思われた植物学者(マット・デイモン)が取り残される。かれは生き延びるため、畑を作り、水素を燃焼させて水を作り、芋を育てる。また、廃棄した放射性同位体の崩壊熱をヒーターとして利用し、エネルギーを節減する。やがてかれの生存がNASAに気付かれることとなり、全世界が注目する救出ミッションがはじまる。

凄絶なサバイバル劇かと思いきや、ユーモラスに、話がとんとん拍子に進んでいく。あまりにも出来すぎていてムリがあるし、そもそも、「プロジェクトX」的に組織が一致団結して解決に向かっていくのを見せられるときの同調圧力は好きではない。面白かったけど。

そういえば、クリストファー・ノーラン『インターステラー』と同様に、主役が使っている腕時計がハミルトンだった。

●参照
リドリー・スコット『プロメテウス』(2012年)
リドリー・スコット『ロビン・フッド』 いい子のリチャードと悪がきジョン(2010年)