菊地雅章『Masabumi Kikuchi / Ben Street / Thomas Morgan / Kresten Osgood』(ILK、2008年)を聴く。
Masabumi "Poo" Kikuchi 菊地雅章 (p)
Ben Street (b)
Thomas Morgan (b)
Kresten Osgood (ds)
この音楽の異常なほどの強度は何だろう。
クレステン・オズグッドのドラムスのタイム感は、ポール・モチアンにも共通するような印象がある(モチアン、トーマス・モーガンとともに『Sunrise』を録音したのは翌年)。さらに、ピアノに追随するでもなく自身の音を発するベースふたり。
かれらとともに、菊地雅章が、思索しながら、得体のしれない音を次々に提示していく。直前までの過去を即座に棄て去るようにして。
●参照
テザード・ムーン『Triangle』(1991年)
菊地雅章『エンド・フォー・ザ・ビギニング』(1973年)
菊地雅章『ヘアピン・サーカス』(1972年)
菊地雅章+エルヴィン・ジョーンズ『Hollow Out』(1972年)
菊地雅章『ダンシング・ミスト~菊地雅章イン・コンサート』(1970年)
菊地雅章『POO-SUN』(1970年)
菊地雅章『再確認そして発展』(1970年)
『銀巴里セッション 1963年6月26日深夜』(1963年)