Sightsong

自縄自縛日記

レイラ・ハサウェイ『Honestly』

2018-03-04 13:27:01 | ポップス

レイラ・ハサウェイ『Honestly』(Hathaway Entertainment、-2017年)を聴く。CDでもよかったのだがなんとなくヴァイナル。

サウンドはこれ見よがしに奇を衒ったようなものではなく、それゆえ落ち着いて聴くことができる。曲によって参加するティファニー・グーシェイとかラップのレクレーとかまったく知らないのだが。

それにしても良い声。低くて表面が銀梨地(カメラの)のようで、皮膚からしっとりと沁みこんでくる。良いな~。良いな~。4月の来日公演が楽しみだ。サインとかもらおうかな。

●レイラ・ハサウェイ
レイラ・ハサウェイ『Live』(2015年)
グレゴリー・ポーター『Take Me To The Alley』(2015年)
テリ・リン・キャリントン『The Mosaic Project: Love and Soul』(2015年)


三上寛+ジョン・エドワーズ+アレックス・ニールソン『Live at Cafe Oto』

2018-03-04 12:00:13 | アヴァンギャルド・ジャズ

三上寛+ジョン・エドワーズ+アレックス・ニールソン『Live at Cafe Oto』(OTOROKU、2013年)を聴く。ヴァイナルを入手した。

Kan Mikami 三上寛 (vo, g)
John Edwards (b)
Alex Neilson (ds)

三上寛、Cafe OTO。しかしロンドンであろうが東京であろうが、まったく変わらない三上寛。MCも日本語で行う。もっとも、東京であっても、面白いが何かよくわからないこともあり、本質的に同じ。歌もMCもほとんど三上寛という音隗である。

「ダニー坊や」や「カモメ」や「ふるさと」での凄まじい音波とか、「タリア」での執念のような繰り返しとか。泣きの「楢山節考」とか。「マロニエ」では無間地獄に引きずり込まれそうな、ヤバいやばい。

そして特筆すべきは、ジョン・エドワーズとの共演である。ここでも弦を異常なほどびしびしに強く張っているのだろう。これにより人外の者と拮抗しおおせている。

●三上寛
三上寛、遠藤ミチロウ、日本マドンナ@紅布(2017年)
三上寛+石塚俊明@アケタの店(2017年)
三上寛『YAMAMOTO』(2013年)
どん底とか三上寛とか、新宿三丁目とか二丁目とか
中央線ジャズ
三上寛+スズキコージ+18禁 『世界で一番美しい夜』(2007年)
三社『無線/伊豆』(2006年)

●ジョン・エドワーズ
ユリエ・ケア3、リーマ@スーパーデラックス(2017年)
ジョン・ブッチャー+ジョン・エドワーズ+マーク・サンダース『Last Dream of the Morning』(2016年)
エヴァン・パーカー+ジョン・エドワーズ+クリス・コルサーノ『The Hurrah』
(2014年)
ジョン・エドワーズ+オッキュン・リー『White Cable Black Wires』(2011年)
ロル・コクスヒル+ジョン・エドワーズ+スティーヴ・ノブル『The Early Years』(2004年)
パウル・ローフェンス+パウル・フブヴェーバー+ジョン・エドワーズ『PAPAJO』(2002年)


マッツ・グスタフソン+クレイグ・テイボーン『Ljubljana』

2018-03-04 11:02:01 | アヴァンギャルド・ジャズ

マッツ・グスタフソン+クレイグ・テイボーン『Ljubljana』(clean feed、2016年)を聴く。ヴァイナル限定盤である。

Mats Gustafsson (slide sax, bs)
Craig Taborn (p)

何しろパワープレイが核にあるマッツ・グスタフソンであるから、バリサクの重力を凌駕するヘヴィなブロウを見せる。A面での全方位アタックもさすがだし、B面でロングトーンによって時間の流れを長く取ったグラデーションを描く演奏にも圧倒される。

クレイグ・テイボーンも剛の者、負けるわけはない。A面では、バリサクのうねりが弱まったときに怒涛のように前面に出てくる。B面ではマッツとともに大きなうねりを創り出す。

静かな張り詰めた時間にも、そのままふたりが並列にフラグメンツをばんばん放出する展開にも、息を殺してドキドキしながら聴き入ってしまう力がある。この音楽的に強靭な足腰といったら。

マッツは今年来日するようだ。久しぶりに観にいきたいところ。

●マッツ・グスタフソン
ザ・シング@稲毛Candy(2013年)
マッツ・グスタフソン+サーストン・ムーア『Vi Är Alla Guds Slavar』(2013年)
ピーター・エヴァンス+アグスティ・フェルナンデス+マッツ・グスタフソン『A Quietness of Water』(2012年)
ペーター・ブロッツマンの映像『Concert for Fukushima / Wels 2011』(2011年)
ペーター・ブロッツマンの映像『Soldier of the Road』(2011年)
大友良英+尾関幹人+マッツ・グスタフソン 『ENSEMBLES 09 休符だらけの音楽装置展 「with records」』(2009年)
マッツ・グスタフソンのエリントン集(2008年) 

●クレイグ・テイボーン
イクエ・モリ+クレイグ・テイボーン@The Drawing Center(2017年)
クレイグ・テイボーン@The Stone(2017年)
クレイグ・テイボーン+イクエ・モリ『Highsmith』(2017年)
クレイグ・テイボーン『Daylight Ghosts』(2016年)
クリス・デイヴィス『Duopoly』(2015年)
チェス・スミス『The Bell』(2015年)
クレイグ・テイボーン『Chants』(2013年)
クリス・ライトキャップ『Epicenter』(2013年)
クリス・ポッター『Imaginary Cities』(2013年)
『Rocket Science』(2012年)
デイヴ・ホランド『Prism』(2012年)
Farmers by Nature『Love and Ghosts』(2011年)
オッキュン・リーのTzadik盤2枚(2005、11年)
ロブ・ブラウン『Crown Trunk Root Funk』(2007年)
アイヴィン・オプスヴィーク『Overseas II』(2004年)
ティム・バーン『Electric and Acoustic Hard Cell Live』(2004年)
ティム・バーン『The Sublime and. Science Fiction Live』(2003年)
ロッテ・アンカー+クレイグ・テイボーン+ジェラルド・クリーヴァー『Triptych』(2003年)


渡辺文男『Groovin' High』

2018-03-04 10:15:40 | アヴァンギャルド・ジャズ

渡辺文男『Groovin' High』(テイチク、1982年)を聴く。

Fumio Watanabe 渡辺文男 (ds)
Nobuo Katoh 河東伸夫 (tp)
Saburoh Satoh 佐藤三郎 (as)
Kanji Ohta 大田寛二 (p)
Satoshi Kosugi 小杉敏 (b)

渡辺文男のプレイを観たのはもうずいぶん前で、もちろんそのとき既に大のつくヴェテランだったのだが、正直ピンとこなかった。特別のスピードやパワーがあるでもなし、キレキレなわけでもなし。後ノリでのスイング感など、この人独特の味わいがあるのだと気が付いたのはわりと最近のことである。耳や脳は頑固にできているものである。

このレコードでは、やはり、ハードバップ魂爆発。ドラミングに耳を貼り付けて聴いても、他のどジャズのプレイに留意して聴いても愉しい。大田寛二さんのピアノにもじわじわくる。すべてじわじわである。

また機会を見つけてライヴを観に行こうと思う今日この頃。

●渡辺文男
高橋知己『Lady in Satin』
(2011年)
本田竹広『This Is Honda』(1972年)
本田竹広『The Trio』(1970年)


奥田梨恵子(Rieko Okuda)『Paranorm』(JazzTokyo)

2018-03-04 00:56:33 | アヴァンギャルド・ジャズ

奥田梨恵子(Rieko Okuda)による驚くべきソロピアノ作品『Paranorm』のレビューを、ウェブマガジン「JazzTokyo」に寄稿しました。ご一読ください。

>> #1491 『Rieko Okuda / Paranorm』

Rieko Okuda 奥田梨恵子 (p)

●奥田梨恵子
Wavebender、照内央晴+松本ちはや@なってるハウス(2018年)
照内央晴+松本ちはや、VOBトリオ@なってるハウス(2017年)