本八幡のcooljojoにおいて、「Cool Meeting vol.1」(2018/3/21)。
■ 鵺魂
Nuetama 鵺魂:
Tamayurahitode 玉響海星 (琵琶, voice, perc)
Tamayurakurage 玉響海月 (perc)
+
Lorena Izquierdo Aparicio (dance, voice)
鵺魂のおふたりに、ちょうど来日中のロレーナ・イスキエルド・アパリシオ(スペイン出身、ベルリン在住)さんがゲストで加わった。
真ん中に立ったロレーナさんは、海月さんが選びつつ放つパルス(打楽器も、ペットボトルや新聞紙も)に呼応して新聞紙を破り、海星さんの慄くようなヴォイスに呼応して声とも何ともわからぬ音を発した。このインタラクションが素晴らしいものだった。ロレーナさんは手の染料で顔の半分を黒く塗り、破った新聞紙を銜え、衣装の中に詰め込み、そして、黒いテープで両目を覆いつつよろよろと歩いた。皮膚の色も、塵で不自由になることも、またトルコのオジャランを想起させるような拷問も、あとで振り返ってみれば直接的であり示唆的だ。しかし、観ている間はそのようなことを考えられないほどの迫りくる力を持っていた。
■ 新井麻木
Maki Arai 新井麻木 (g, noise)
ラジオのような音を流しながらギターを弾く。一音ごとのピッキングが突き抜けており、独特なサウンドを形成した。やがてノイズが戻り、弦で弾きながら、音の奔流を創り出していった。
新井さんのプロフィールには高柳昌行ゼミ修了とある。
■ 高橋麻理絵+照内央晴
Marie Takahashi 高橋麻理絵 (viola)
Hisaharu Teruuchi 照内央晴 (p)
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Lorena Izquierdo Aparicio (dance, voice)
高橋さんのヴィオラをはじめて聴くのだが、硬い石を擦るような感覚、その上で滑り触手を拡げる音がとても印象的だった。温度が伝わってくる音というべきか。照内さんはその音と衝突するというよりも、櫛の歯を互いに差し込むようにプレイ繰り広げ、終盤に、大きな展開の変化をはかった。それに対する高橋さんの飛翔もまた良かった。
いったんは終わり、そして、ロレーナさんを加えてもう1セット。何を思ってか、透明のテープを片手に巻き続け、皆がそれを注視する。巻き終わり、ロレーナさんは塊を噛んで終了した。やはり示唆的でありながらこちらの思考を独立させない驚きのパフォーマンスだった。
Fuji X-E2、XF35mmF1.4、XF60mmF2.4
●鵺魂
宙響舞@楽道庵(2017年)
●照内央晴
Wavebender、照内央晴+松本ちはや@なってるハウス(2018年)
フローリアン・ヴァルター+照内央晴+方波見智子+加藤綾子+田中奈美@なってるハウス(2017年)
ネッド・マックガウエン即興セッション@神保町試聴室(2017年)
照内央晴・松本ちはや《哀しみさえも星となりて》 CD発売記念コンサートツアー Final(JazzTokyo)(2017年)
照内央晴+松本ちはや、VOBトリオ@なってるハウス(2017年)
照内央晴・松本ちはや『哀しみさえも星となりて』@船橋きららホール(2017年)
照内央晴・松本ちはや『哀しみさえも星となりて』(JazzTokyo)(2016年)
照内央晴「九月に~即興演奏とダンスの夜 茶会記篇」@喫茶茶会記(JazzTokyo)(2016年)
田村夏樹+3人のピアニスト@なってるハウス(2016年)