Sightsong

自縄自縛日記

ドン・プーレン+ジョセフ・ジャーマン+ドン・モイエ『The Magic Triangle』

2018-03-23 08:21:30 | アヴァンギャルド・ジャズ

ドン・プーレン+ジョセフ・ジャーマン+ドン・モイエ『The Magic Triangle』(Black Saint、1979年)を聴く。

Joseph Jarman (fl, alto fl, piccolo, ts, ss, cl)
Don Pullen (p, vo)
Famoudou Don Moye (ds, congas)

改めて2016年に再来日したドン・モイエの印象をもって聴くと、かれの音がとても個性的なものとして伝わってくる。単に綺麗というのではないし、きりきりに研ぎ澄まされた富樫雅彦やクリス・コルサーノとも違う。一音一音が尖った先端を持っていて、そこからなだらかなグラデーションを描くプロファイルのようである。

ここでは3人ともリラックスしているようで、ドン・プーレンなどは2曲目でどブルースのピアノを弾きつつ渋く歌ったりもする。

もちろんジョセフ・ジャーマンも目立っていて、かれらしく多くの管楽器を吹く。以前はそんなに上手い人でもないのだなと思っていたのだが、いやいまも幾分かはそう思っているのだが、それは、音がさほど力強くなく、トーンが一定せず前後によれてしまうからでもあるような。しかしそれがジャーマンの音なのだ。

●ドン・プーレン
サム・リヴァースをしのんで ルーツ『Salute to the Saxophone』、『Portrait』(1992年、1995年)
ドン・プーレンのピアノトリオとシンディ・ブラックマン(1988-92年)
ジョージ・アダムスの甘甘作品(1979-84年、1988年)

●ジョセフ・ジャーマン
ESPの映像、『INSIDE OUT IN THE OPEN』(2001年)
ジョセフ・ジャーマン(2000年)
アート・アンサンブル・オブ・シカゴの映像『LUGANO 1993』(1993年)
ジョセフ・ジャーマン『Sunbound Volume One』(1976年)
アート・アンサンブル・オブ・シカゴ『苦悩の人々』(1969年)

●ドン・モイエ
生活向上委員会2016+ドン・モイエ@座・高円寺2(2016年)
ババ・シソコ『Jazz (R)Evolution』(2014年)
ワダダ・レオ・スミス『Spiritual Dimensions』(2009年)
ライトシー+モイエ+エレケス『Estate』(2000年)
アーサー・ブライス『Hipmotism』(1991年)
アート・アンサンブル・オブ・シカゴの映像『Null Sonne No Point』(1997年)
アート・アンサンブル・オブ・シカゴ『カミング・ホーム・ジャマイカ』(1995-96年)
アート・アンサンブル・オブ・シカゴの映像『LUGANO 1993』(1993年)
ドン・モイエ+アリ・ブラウン『live at the progressive arts center』、レスター・ボウイ・ブラス・ファンタジー『Serious Fan』(1981、89年)
チコ・フリーマン『Kings of Mali』(1977年)
アート・アンサンブル・オブ・シカゴ『苦悩の人々』(1969年)


石原雄治+山崎阿弥@Bar Isshee

2018-03-23 00:40:20 | アヴァンギャルド・ジャズ

千駄木のBar Issheeにおいて、石原雄治+山崎阿弥(2018/3/22)。予定ではTUMOのゲスト・山崎さんだったが、竹下勇馬さんが高熱を出してしまったということで。

Yuji Ishihara 石原雄治 (ds)
Ami Yamasaki 山崎阿弥 (voice)

1時間を超えるパフォーマンスを1セット。

やはり山崎さんのヴォイスは驚異そのものだ。というのは、経験上決めてしまっている人の声の閾値をやすやすと超えてしまうからであり、何度も聴きながらいやこれはないと引いてしまうことがあった。

だが、それだけではない。「しち」「はち」といったことばを発展させてゆきつつ、音と意味との領域を互いに侵犯させてもいるのだった。また、ちあきなおみが降りてきてなめらかな歌声が流れ出てきたかと思えば、そこからシームレスに獣に、また童女に変身してゆく。

これが延々と1時間以上も続くのであり、一刻も目を離せない。一方の石原さんは、摩擦を音に変えるテクニックを展開しつつも、ときにビートによってヴォイスとの共犯的なグルーヴを創り出した。

もし竹下さんが参加していたなら、山崎さんは電子音にも擬態していたのかもしれない。

Fuji X-E2、XF35mmF1.4、XF60mmF2.4

●石原雄治
TUMO featuring 熊坂路得子@Bar Isshee(2017年)
窓 vol.2@祖師ヶ谷大蔵カフェムリウイ(2017年)
『《《》》 / Relay』(2015年)
『《《》》』(metsu)(2014年)

●山崎阿弥
岩川光+山崎阿弥@アートスペース.kiten(2018年)