「失望」(Die Enttäuschung)の新作『Lavaman』(Intakt、2017年)が出た。
Axel Dörner (tp)
Rudi Mahall (bcl, cl)
Jan Roder (b)
Michael Griener (ds)
Christof Thewes (tb)
ドラムスが交代して、さらにトロンボーンが参加した。このことがサウンドと精神の爛熟(腐乱?)ぶりに拍車をかけたのだろうか。
もちろんアクセル・ドゥナーのトランペットは完璧であるし、ルディ・マハールのバスクラはこれまでと同じくユニークでうねうねしている。しかしそれはそれとして、何なのだろう。音楽を前に進めるつもりがあるのだろうか。自分自身を含めて戯画のように振る舞い、ルールは笑い飛ばすように無視。変態め!聴いていると頭がどろんとして意識を失いそうになってくる。最高である。
あらためてディスコグラフィーを眺めると、聴いていない作品がいくつもある。なかでもアレクサンダー・フォン・シュリッペンバッハと失望とが組んだ『Monk's Casino』が未聴、これではいけない。
なんにしても、ドゥナーの4月の再来日が楽しみである。
●失望
「失望」の『Vier Halbe』(2012年)
『失望』の新作(1995、2004年)
●ルディ・マハール
アレクサンダー・フォン・シュリッペンバッハ『Jazz Now! - Live at Theater Gütersloh』(2015年)
アンサンブル・ゾネ『飛ぶ教室は 今』(2015年)
「失望」の『Vier Halbe』(2012年)
アレクサンダー・フォン・シュリッペンバッハ『ライヴ・イン・ベルリン』(2008年)
『失望』の新作(2007年)
高瀬アキ『St. Louis Blues』(2001年)
●アクセル・ドゥナー
アクセル・ドゥナー+村山政二朗@Ftarri(2018年)
PIP、アクセル・ドゥナー+アンドレアス・ロイサム@ausland(2018年)
「失望」の『Vier Halbe』(2012年)
アクセル・ドゥナー+オッキュン・リー+アキム・カウフマン『Precipitates』(2011、-13年)
アレクサンダー・フォン・シュリッペンバッハ『ライヴ・イン・ベルリン』(2008年)
アクセル・ドゥナー + 今井和雄 + 井野信義 + 田中徳崇 『rostbestandige Zeit』(2008年)
『失望』の新作(2006年)