Sightsong

自縄自縛日記

デイヴ・バレル+吉沢元治『Dreams』

2019-07-22 00:39:15 | アヴァンギャルド・ジャズ

デイヴ・バレル+吉沢元治『Dreams』(Trio Records、1973年)を聴く。

Dave Burrell (p. perc)
Motoharu Yoshizawa 吉沢元治 (b)

いきなりためらいなく両者ともに走りはじめて驚く。クリスタルを散らしまくるようでいて、セシル・テイラーほどには尖っておらずやや柔和にオブラートを1枚はさんだようなデイヴ・バレル。

それはまた良いのだけれど、ここでは吉沢さんのベースが実に印象的。地に足を付けて、自分の作業であることを確信しているかのように弓を弾き、指で弦を弾いている。ナマで観る機会もたくさんあったはずなのに行かなかった怠惰を悔やむ。(その一回はデレク・ベイリーとのデュオだったけれど、ベイリーの来日中止でソロになり、つい観に行くのをやめてしまった。) 

2曲目(もとのB面)で抒情に進むふたりもまた素晴らしい。

●デイヴ・バレル
スティーヴ・スウェル『Soul Travelers』(2016年)
デイヴ・バレル『Conception』(2013年)
ウィリアム・パーカー『Essence of Ellington / Live in Milano』(2012年)
サニー・マレイ『Perles Noires Vol. I & II』(2002、04年)
マリオン・ブラウン+デイヴ・バレル『Live at the Black Musicians' Conference, 1981』(1981年)
ザ・360ディグリー・ミュージック・エクスペリエンス『In: Sanity』(1976年)

●吉沢元治
エヴァン・パーカー+吉沢元治『Two Chaps』(1996年)
吉沢元治ベース・ソロ『Outfit: Bass Solo 2 1/2』、『From the Faraway Nearby』(1975、91年)
高木元輝の最後の歌(1969年)
友惠しづね+陸根丙『眠りへの風景』(?)