Sightsong

自縄自縛日記

Meg with Reed Dukes@武蔵境810 Outfit Cafe

2019-12-27 08:15:47 | アヴァンギャルド・ジャズ

武蔵境の810 Outfit Cafe(2019/12/26)。Maresukeさんがはじめたお店である。

Meg Mazaki (dr)
Tobio Akagi 赤木飛夫 (as)
Michio Karimata 狩俣道夫 (fl, ss)
Susumu Congo 金剛督 (ts)
Houhi Suzuki 鈴木放屁 (ts)
Junji Mori 森順治 (as)
Teruhito Yamazawa 山澤輝人 (ts)
Guest: 
Maresuke (b)
Akemi Hayashi 林あけみ (key)
Shibahito Akano アカノシバヒト (尺八) 

Megさんが多くのリード奏者たちと対決するという趣向。もともと去年だかに予定されていたが、Megさんの突然のヘルニアで流れてしまった。あんな激しいプレイをしたあとでもとくにつらいこともなさそう。それにしても雑居ビルのスナックに挟まれた小さい店内に曲者たちが集まっていて、妙におかしい。

最初はMegさんとリード奏者とのデュオを6本。それぞれの個性がいやでも放出されていて愉快極まりない。金剛さんは腹の底から唸るようなテナーであり、Megさんも呼吸を合わせる。鈴木さんのテナーはわかっていても最初の一音で身体ごと押される。でかい棍棒を笑いながら振り回す巨人のごときであり超危険。森さんのアルトは、(冗談ではなく)森のようにあれこれの樹が思い思いに生えていて、演奏が進むとともに世界が豊かになっていく。Megさんもドラミングを組み立てるようにしているのがおもしろい。山澤さんは敢えて激情をおさえるようにブルージーにも吹き、これも良かった。狩俣さんのフルートと擦れる息の音、それに交錯するMegさんのシンバル音。赤木さんのどこかに突入するような硬くて通るアルト。

セカンドセットはさまざまな組み合わせの演奏が行われた。キーボードと尺八で攪乱される。Maresukeさんのコントラバスが入るとサウンドがまた下から違うものになって驚きもする。牽制も遊びもあって、コミュニティ音楽に他ならないものだった。

Fuji X-E2、7Artisans 12mmF2.8、XF60mmF2.4

●Meg
日本天狗党、After It's Gone、隣人@近江八幡・酒游館(2019年)
柳川芳命+Meg Mazaki『Heal Roughly Alive』(2018年)
柳川芳命+Meg『Hyper Fuetaico Live 2017』(JazzTokyo)
(2017年)
Sono oto dokokara kuruno?@阿佐ヶ谷Yellow Vision(2017年)

●日本天狗党
日本天狗党、After It's Gone、隣人@近江八幡・酒游館(2019年)
Sono oto dokokara kuruno?@阿佐ヶ谷Yellow Vision(2017年)
第三回天下一Buzz音会 -披露”演”- @大久保ひかりのうま(2017年)

●山澤輝人
Sono oto dokokara kuruno?@阿佐ヶ谷Yellow Vision(2017年)

●森順治
Ten meeting vol.2@阿佐ヶ谷天(フローリアン・ヴァルター)(2018年)
松風M.A.S.H. その3@なってるハウス(2018年)
松風M.A.S.H. その2@なってるハウス(2017年)
鳥の未来のための螺旋の試み@ひかりのうま(2017年)
毒食@阿佐ヶ谷Yellow Vision(2017年)
松風M.A.S.H.@なってるハウス(2017年)
林ライガ vs. のなか悟空@なってるハウス(2017年)
リアル・タイム・オーケストレイション@Ftarri(2016年)
森順治+高橋佑成+瀬尾高志+林ライガ@下北沢APOLLO(2016年)
本多滋世@阿佐ヶ谷天(2016年)
M.A.S.H.@七針(2016年)
森順治+橋本英樹@Ftarri(2016年)
M.A.S.H.@七針(2015年)