日本カメラ博物館で「Camera・Made in Tokyo」展。戦時中から1960年代あたりまで、東京には非常に多くのカメラメーカー・レンズメーカーがあった。図録はそれを23区別にまとめてあり資料価値が半端ない。興奮。
むかしから気になっていたのは旭光学(ペンタックス)や東京光学(トプコン)があった板橋区。それから品川区、日本工学(ニコン)の聖地たる大井町工場にはヘンな屁理屈を付けて仕事で訪問したことがある。かつては光学ガラスのるつぼから出る煙の色で調子を判断したのだとか。特にグッズなどはもらえなかった。
台東区も渋くて、三共光機がコムラーレンズを作っていた。広角レンズを使ったら歪曲がものすごくて笑った記憶がある。それも含めて人間くさいプロダクツの数々。コムラーにいた阿部さんという人が独立してアベノン光機を立ち上げた。わりと最近まで操業していたはずだが、いつの間にかなくなっていた。いまもアベノンレンズを1本持っている。