Sightsong

自縄自縛日記

サンズ・オブ・ケメット『Your Queen Is A Reptile』

2019-07-17 07:36:19 | アヴァンギャルド・ジャズ

サンズ・オブ・ケメット『Your Queen Is A Reptile』(Impulse!、-2018年)を聴く。

Shabaka Hutchings (ts)
Theon Cross (tuba)
Tom Skinner (ds)
Seb Rochford (ds) (tracks: 1, 2, 4 to 6, 9)
Congo Natty (MC) (tracks: 2)
Joshua Idehen (MC) (tracks: 1, 9)
Eddie Hick (ds) (tracks: 3, 7, 8)
Moses Boyd (ds) (tracks: 3, 7, 8)
Maxwell Hallett (ds)  (tracks: 9)
Pete Wareham (ts)
Nubya Garcia (ts) (tracks: 7)

多くのドラマーとチューバによる賑々しいサウンド。

シャバカ・ハッチングスのテナーははじめは大人しく真面目に聴こえる。これならば、ワールド・サキソフォン・カルテット『Selim Sivad』の方がサックスの個性も迫力もあると思ってしまうのだけれど、聴き込んでいくうちに別種のサウンドだと気付く。アフリカではなく汎カリブ的なリズムとノリ、街頭での祝祭感が溢れている。そしてハナからリミックス的。それで耳をなじませた後にシャバカの抑制したテナーを聴くと、これがずっと続くことの面白さがむずむずと浸透してくる。

●シャバカ・ハッチングス
マカヤ・マクレイヴン『Universal Beings』(2017-18年)
ルイス・モホロ『Uplift the People』(2017年)
マブタ『Welcome to This World』(2017年)
アーチー・シェップ『Tribute to John Coltrane』(2017年)


清水克行『耳鼻削ぎの日本史』

2019-07-16 00:27:32 | 政治

清水克行『耳鼻削ぎの日本史』(文春学藝ライブラリー、原著2015年)を読む。

耳鼻削ぎと言えば豊臣秀吉の朝鮮出兵時になされたことが知られている。それは確かに秀吉の異常な命令によるものでもあったが、実のところ、さほど珍しい行為でもなかった。特に戦国時代に、相手軍の兵士を殺した証拠としてよく使われた手法であった(首は重い)。それに伴い、上唇を鼻と一緒に削いで男だという証明とするなどルール化も進んだようである。(書いていて気持ちが悪くなってくるね。)

しかし、耳鼻削ぎはそれに始まった行為ではなかった。中世において、死刑には重すぎ、追放だと軽すぎるような場合の刑として、わりと普通に使われていたという。刑罰のひとつの段階に過ぎなかったということである。しかし、その対象は女性の場合が多かった。

場所によって異なるが、この行為は江戸時代のはじめのころには廃れた。いちどは見せしめとして使われた権力行使手段が別の形に変化する様は、時期は同じようなものとはいえ、ミシェル・フーコー『監獄の誕生』に描き出されたヨーロッパのそれとは異なるように思える。


田上碧+徳永将豪+松本一哉@Ftarri

2019-07-15 23:33:39 | アヴァンギャルド・ジャズ

水道橋のFtarri(2019/7/15)。

Aoi Tagami 田上碧 (voice)
Masahide Tokunaga 徳永将豪 (as)
Kazuya Matsumoto 松本一哉 (perc)

田上碧ソロ。はじめは丸い破裂音を繰り返し、次第に長く幅広い音域を含めてさまざまな音波を提示する。擦音が入っていたためか、思索しては音を放つ過程のためか、ずっと静寂がつきまとっていた。濃いパフォーマンスながら実際には10分強であり体感時間よりも短かった。

徳永将豪・松本一哉デュオ。これまでと違い、徳永さんは管が鳴る周波数のうち高音のマージナルな部分を増幅している。そのためかフィードバックのようにも聴こえる。一方の松本さんは金属のパーカッションや銅鑼を主に擦り、水平に波紋が拡がるような響きを創出した。

トリオ。途中まで音を出すか出さないかの領域にいた松本さんだが、偶然のように音を鳴らし始め、それを自律的な音の連なりへと成長させていった。徳永さんはマージナル増幅、しかし、管の共鳴が音の中心に侵入もし、そのせめぎ合いのサウンドを創出した。田上さんは間に立ち、管にもパーカッションにも憑依する往還を繰り返しているようにみえた。

演奏が収束しつつあって、なお松本さんは明らかに次の音を模索している。だが急に照明が点けられ、終了が告げられた。驚いた。

Fuji X-E2、7Artisans 12mmF2.8、XF60mmF2.4

●田上碧
山田光+坂本光太@Ftarri
(2019年)

●徳永将豪
Hubble Deep Fields@Ftarri(2019年)
高島正志+竹下勇馬+河野円+徳永将豪「Hubble Deep Fields」@Ftarri(2018年)
森重靖宗+徳永将豪@Ftarri(2018年)
Zhu Wenbo、Zhao Cong、浦裕幸、石原雄治、竹下勇馬、増渕顕史、徳永将豪@Ftarri(2018年)
高島正志+河野円+徳永将豪+竹下勇馬@Ftarri(2018年)
クレイグ・ペデルセン+エリザベス・ミラー+徳永将豪+増渕顕史+中村ゆい@Ftarri(2017年)
Shield Reflection@Ftarri(2017年)
窓 vol.2@祖師ヶ谷大蔵カフェムリウイ(2017年)
徳永将豪『Bwoouunn: Fleeting Excitement』(2016、17年)
徳永将豪+中村ゆい+浦裕幸@Ftarri
(2017年) 

●松本一哉
松本一哉+加藤裕士「消尽」@銀座奥野ビル306号室(2019年)


ポール・ブレイ+ゲイリー・ピーコック+ポール・モチアン『When Will The Blues Leave』

2019-07-15 09:28:57 | アヴァンギャルド・ジャズ

ポール・ブレイ+ゲイリー・ピーコック+ポール・モチアン『When Will The Blues Leave』(ECM、1999年)を聴く。

Paul Bley (p)
Gary Peacock (b)
Paul Bley (ds)

なんだか3人とも気力が漲り、愉しそうにプレイしているように聴こえる。前年の1998年に同メンバーで『Not Two, Not One』を録音していて、それは緊張感をはらんで互いに尖っている。それとは対照的なわけだが、馴れ合いではなく、良い形での熟成だったに違いない。

6曲目の「Dialogue Amor」においてブレイはチャーリー・パーカーの「Ornithology」を引用する。本盤が吹き込まれたのが1999年3月、その数か月後の6月にわたしは新宿ピットインでブレイのソロを観た。その際に、やはりバードの「Billy's Bounce」を短く弾いたように記憶している。尖ったオリジナルであっても、本盤でも演奏されているオーネット・コールマンの曲であっても、あるいは本盤には収録されていないが頻繁に演奏していた前妻カーラ・ブレイの曲であっても、そしてバードのバップ曲であっても、もはやブレイにとってひとしく愉悦の題材であった。

熟して愉しむほかはないという境地ということで言えば、ゲイリー・ピーコックとポール・モチアンについても同様。90年代後半に、キース・ジャレットのスタンダーズ・トリオや菊地雅章とのテザード・ムーンでのかれをそれぞれ2回ずつ観た。すべて中音域から低音域までをバランスよく使い、香り立つように歌うコントラバスであり、どう観ても愉しんでいた。モチアンだって、南青山のBody & Soulで叩きまくり、にやにやしたピーコックが指でバツ印を作ったという悪ノリがあったのだ(怖くて声をかけられなかったのだけれど)。

こんな音楽ならいくらでも聴きたい。

●ポール・ブレイ
フランソワ・キャリア+ミシェル・ランベール+ポール・ブレイ+ゲイリー・ピーコック『Travelling Lights』(2004年)
ポール・ブレイ『Solo in Mondsee』(2001年)
ポール・ブレイ『Synth Thesis』(1993年)
ポール・ブレイ『Homage to Carla』(1992年)
ポール・ブレイ『Plays Carla Bley』(1991年)
ポール・ブレイ+ゲイリー・ピーコック『Partners』(1991年)
ポール・ブレイ+チャーリー・ヘイデン+ポール・モチアン『Memoirs』(1990年)
ポール・ブレイ+ポール・モチアン『Notes』(1987年)
チェット・ベイカー+ポール・ブレイ『Diane』(1985年)
イマジン・ザ・サウンド(1981年)
アネット・ピーコック+ポール・ブレイ『Dual Unity』(1970年)
ポール・ブレイ『Festival International De Jazz Lugano 31 August 1966』(1966年)
ポール・ブレイ『Bremen '66』(1966年)
ポール・ブレイ『Barrage』(1964年)
ポール・ブレイ『Complete Savoy Sessions 1962-63』(1962-63年)

●ゲイリー・ピーコック
プール+クリスペル+ピーコック『In Motion』(2014年)
ゲイリー・ピーコック+マリリン・クリスペル『Azure』(2011年)
フランソワ・キャリア+ミシェル・ランベール+ポール・ブレイ+ゲイリー・ピーコック『Travelling Lights』(2004年)
テザード・ムーン『Triangle』(1991年)
ポール・ブレイ+ゲイリー・ピーコック『Partners』(1991年)
ミシェル・ペトルチアーニ『One Night in Karlsruhe』(1988年)
キース・ジャレット『North Sea Standards』(1985年)
キース・ジャレット『Standards Live』(1985年)
キース・ジャレット『Festival de jazz d'Antibes 1985』、『Canada '84 Japan '86』、『Live in Sendai 1986』(1984-86年)
マル・ウォルドロン+ゲイリー・ピーコック『First Encounter』(1971年)
ローウェル・デヴィッドソン(1965年) 
ミシャ・メンゲルベルク『Driekusman Total Loss』(1964、66年)

●ポール・モチアン
ベン・モンダー『Amorphae』(2010、2013年)
トニー・マラビー『Adobe』、『Somos Agua』(2003、2013年)
ポール・モチアン『The Windmills of Your Mind』(2010年)
ポール・モチアンのトリオ(1979、2009年)
ビル・マッケンリー『Ghosts of the Sun』(2006年)
マリリン・クリスペル『Storyteller』(2003年)
ポール・モチアン『Flight of the Blue Jay』(1996年)
P.M.P.『Miles Mode』(1993年)
テザード・ムーン『Triangle』(1991年)
ポール・ブレイ+チャーリー・ヘイデン+ポール・モチアン『Memoirs』(1990年)
ゴンサロ・ルバルカバ+チャーリー・ヘイデン+ポール・モチアン(1990年)
ジェリ・アレン+チャーリー・ヘイデン+ポール・モチアン『Segments』(1989年)
ポール・ブレイ+ポール・モチアン『Notes』(1987年)
キース・ジャレット『Eyes of the Heart』(1976年)
キース・ジャレットのインパルス盤(1975、1976年)
キース・ジャレット『Treasure Island』(1974年)
70年代のキース・ジャレットの映像(1972、1976年)
1972年6月のキース・ジャレット・トリオ(1972年)
キース・ジャレット+チャーリー・ヘイデン+ポール・モチアン『Hamburg '72』(1972年)
スティーヴ・レイシー『free for a minute (1965-1972)』(1965-72年)
ビル・エヴァンス『The Complete Village Vanguard Recordings, 1961』(1961年)


秘密基地@東北沢OTOOTO

2019-07-15 00:57:11 | アヴァンギャルド・ジャズ

東北沢のOTOOTO(2019/7/14)。

Yusei Takahashi 高橋佑成 (syn)
Tokutaro Hosoi 細井徳太郎 (g, effect)
Ryotaro Miyasaka 宮坂遼太郎 (perc)
ゲスト:Manami Kakudo 角銅真実 (voice, perc)

秘密基地とは始めて聴くグループ名だけれど、この日は3回目のライヴだったらしい。名が体をあらわしており、それぞれが好きなものを穴ぐらに持ち込んで自分たちの愉しみのためにセッションを行っているような感じ。この好奇心感覚がとても愉快である。

高橋さん、細井さんのふたりの電子音やノイズが重なりどっちがどっちか判らなくなるのも面白い。とは言えライヴゆえ、指先を凝視していると、それぞれの手仕事が一音一音に直結していることが感じられる。一方の宮坂さんもまた愉しさを前面に出している。秘密基地であるから、敢えてスタイルを職人ふうに定めることはしない。完成を目指して研ぎ澄ましてゆくサウンドではなく、とっ散らかった中での何かを発見しようとするサウンドであるようにみえる。

ゲストは角銅真実さん。向こうを向いて、切り絵を回転させながらスマホの光で壁に投射したり、ときおりヴォイスでとっ散らかりの中に別の温度のさざ波をもたらしたりして、やはり手仕事のプロセスがライヴとして昇華されている。後半、光で楽譜を照らしながらの歌は、驚くほど素敵なものだった。

Fuji X-E2、7Artisans 12mmF2.8、XF60mmF2.4

●高橋佑成
謝明諺+高橋佑成+細井徳太郎+瀬尾高志@下北沢Apollo(2019年)
森順治+高橋佑成+瀬尾高志+林ライガ@下北沢APOLLO
(2016年)

●細井徳太郎
謝明諺+高橋佑成+細井徳太郎+瀬尾高志@下北沢Apollo(2019年)
WaoiL@下北沢Apollo(2019年)
ヨアヒム・バーデンホルスト+シセル・ヴェラ・ペテルセン+細井徳太郎@下北沢Apollo、+外山明+大上流一@不動前Permian(2019年)
合わせ鏡一枚 with 直江実樹@阿佐ヶ谷Yellow Vision(2019年)
SMTK@下北沢Apollo(2019年)
伊藤匠+細井徳太郎+栗田妙子@吉祥寺Lilt
(2018年)

●角銅真実
The Music of Anthony Braxton ~ アンソニー・ブラクストン勉強会&ライヴ@KAKULULU、公園通りクラシックス(JazzTokyo)(2019年)
角銅真実+横手ありさ、田中悠美子+清田裕美子、すずえり+大城真@Ftarri(2018年)
網守将平+岡田拓郎、角銅真実+滝沢朋恵、大城真+川口貴大@Ftarri(2017年) 


ミシェル・フーコー『マネの絵画』

2019-07-14 09:00:04 | アート・映画

ミシェル・フーコー『マネの絵画』(ちくま学芸文庫、原著2004年)を読む。

ミシェル・フーコーは、1971年にチュニスでこの講演を行った。

マネは言うまでもなく印象派絵画の先駆者だが、歴史的な位置についての言及が中心であり、よりスタイルを特定の方向に進めた面々ほどには評価されていない。だがこのフーコーの視線はとても面白い。それにより、マネの作品そのものが、アートに近代を持ち込んだことを語っていることが理解できる。

観る者を向こう側の世界に連れ込む前提が疑われ、キャンバスというタブローの存在が、描かれる世界にも口出しをはじめたこと(それはキャンバスや絵具のマチエールとは異なる)。すなわち、絵画自体が、それを観る者の存在を取り込みはじめたこと。絵画の中の光さえもそのことにより屈折し乱反射しさまよいはじめたこと。

一方的な世界の供与という権力装置から、絵画を観るあなたは何者かと問いかけ、観る者もそれに応えざるを得ない装置へと転じたわけである。だからこそマネの作品がスキャンダルになったのだし、またフーコーがマネを重視したのだということがよくわかる。

●ミシェル・フーコー
ミシェル・フーコー『性の歴史Ⅰ 知への意志』(1979年)
ミシェル・フーコー『監獄の誕生』(1975年)
ミシェル・フーコー『ピエール・リヴィエール』(1973年)
ミシェル・フーコー『言説の領界』(1971年)
ミシェル・フーコー『わたしは花火師です』(1970年代)
ミシェル・フーコー『知の考古学』(1969年)
ミシェル・フーコー『狂気の歴史』(1961年)
ミシェル・フーコー『コレクション4 権力・監禁』
重田園江『ミシェル・フーコー』
桜井哲夫『フーコー 知と権力』
ジル・ドゥルーズ『フーコー』
ルネ・アリオ『私、ピエール・リヴィエールは母と妹と弟を殺害した』
二コラ・フィリベール『かつて、ノルマンディーで』
ハミッド・ダバシ『ポスト・オリエンタリズム』
フランソワ・キュセ『How the World Swung to the Right』


山崎比呂志+レイモンド・マクモーリン+井野信義@なってるハウス

2019-07-13 22:55:55 | アヴァンギャルド・ジャズ

入谷のなってるハウス(2019/7/12)。

Hiroshi Yamazaki 山崎比呂志 (ds)
Raymond McMorrin (ts)
Nobuyoshi Ino 井野信義 (b)

共演を積み重ねている山崎比呂志~レイモンド・マクモーリンデュオに、ゲストとして井野信義さんが入った形。日本ジャズ界のレジェンドがふたり入ったトリオであり、よく考えたら凄いことである。レイモンドは井野さんとの共演がはじめてだとのこと。

ファーストセット。久しぶりに聴く井野さんのベースがやはり絶品。90年代はもっと野心的にぐいぐいと出てきていたような気がするが、ここではもう少し控えめである。しかし淡々と弾いているのにブラックホールのように周囲の音が井野さんのほうに吸い込まれてゆく。レイモンドは、次第に、アルバート・アイラー『Spiritual Unity』における「Ghosts」の影響を出してくる。あとで帰りながら訊くと、山崎さんにどうだと渡されたという。

山崎さんも意気に感じたのか力強く叩く。それもまた、井野さんと同じように、ここで魅せてやろうといった欲が見えないのに、大きなパルスが毎回独特なものとして放たれる。

セカンドセットはより分散したものであり、三者の音によるダイナミックな関係構築があらわれていて、ファーストセットとはまた違って面白かった。

Fuji X-E2、7Artisans 12mmF2.8、XF60mmF2.4

●山崎比呂志
ニュージャズホールって何だ?@新宿ピットイン(2018年)
レイモンド・マクモーリン+山崎比呂志@なってるハウス(2017年)
レイモンド・マクモーリン+山崎比呂志@なってるハウス(2017年)
山崎比呂志 4 Spirits@新宿ピットイン(2017年)
阿部薫+山崎弘『Jazz Bed』(1971年)

●レイモンド・マクモーリン
レイモンド・マクモーリン@本八幡cooljojo(2019年)
レイモンド・マクモーリン@六本木Satin Doll(2019年)
レイモンド・マクモーリン@御茶ノ水NARU(2019年)
レイモンド・マクモーリン『All of A Sudden』(2018年)
レイモンド・マクモーリン+片倉真由子@小岩COCHI(2018年)
レイモンド・マクモーリン+山崎比呂志@なってるハウス(2017年)
レイモンド・マクモーリン+山崎比呂志@なってるハウス(2017年)
山崎比呂志 4 Spirits@新宿ピットイン(2017年)
レイモンド・マクモーリン@Body & Soul(JazzTokyo)(2016年)
レイモンド・マクモーリン@h.s.trash(2015年)
レイモンド・マクモーリン『RayMack』、ジョシュ・エヴァンス『Portrait』(2011、12年)

●井野信義
藤原大輔『Comala』(2018年)
Poem of a Cell Sound / Film Installation & Concert in Tokyo@ドイツ文化センター(2018年)
ニュージャズホールって何だ?@新宿ピットイン(2018年)
峰厚介『Plays Standards』(2008年)
アクセル・ドゥナー + 今井和雄 + 井野信義 + 田中徳崇 『rostbeständige Zeit』
(2008年)
井野信義『干反る音』(2005年)
沖至+井野信義+崔善培『KAMI FUSEN』(1996年)
高瀬アキ『Oriental Express』(1994年)
内田修ジャズコレクション『高柳昌行』(1981-91年)
内田修ジャズコレクション『宮沢昭』(1976-87年)
日野元彦『Flash』(1977年) 


オノセイゲン+パール・アレクサンダー『Live for Beginnings』

2019-07-12 08:24:47 | アヴァンギャルド・ジャズ

オノセイゲン+パール・アレクサンダー『Live for Beginnings』(Saidera Records、2015・2017年)を聴く。50枚限定だそうである。

Seigen Ono オノセイゲン (sound)
Pearl Alexander (b)
Azusa Yamada 山田あずさ (marimba) (track 7)

ここでも、『Memories of Primitive Man』と同じように、パール・アレクサンダーのコントラバスを中心として、オノセイゲンのフィールドレコーディングの音が付加されている。これが絶妙であり、気が付くと、音に包まれながら佇む自分自身を発見する。自然音が耳に入ってくると、それによりパールさんの音がさらに引き立つ。『Memories...』よりはリラックスしたサウンドなのかな。

やはりこういうものを聴くと、コントラバスは演奏者の化身となる楽器だなと思わされる(管楽器とは違ったかたちで)。パールさんのそれには、ノイズと中心の増幅音とのバランス感がある。また、ふわりとした優しい感覚がフェミニンな声とともにそのあたりを浮遊する。

演奏は、2017年、NYの「International Society of Bassists Convention」でなされたものだが、最後の1曲のみ、2015年に喫茶茶会記での山田あずさとのデュオ。わたしは2017年に同じ場所でこのデュオを観たが、ふたつの音の巧妙な組み合わさり方が印象的だった。ここでも低音と高音とが互いを引き立てあっている。

●パール・アレキサンダー
Marimba & Contrabass Duo @喫茶茶会記(2017年)
オノセイゲン+パール・アレクサンダー『Memories of Primitive Man』(2015年)
ジョン・ブッチャー@横浜エアジン(2013年)(欠席
バール・フィリップス+Bass Ensemble GEN311『Live at Space Who』(2012年)
齋藤徹による「bass ensemble "弦" gamma/ut」(2011年)


中尾勘二『滑稽BEST 2015-2018』

2019-07-12 01:08:21 | アヴァンギャルド・ジャズ

中尾勘二『滑稽BEST 2015-2018』を聴く。

これもまた、わけがわからず面白い。天才中尾氏は、音が出るものであれば何でも使いこなせるようである。

新宿の裏窓でソロライヴを観たとき、へえこんなこともやるのかと驚いたのだったが、「も」ではなかった。

●中尾勘二
ストラーダ@吉祥寺MANDA-LA2(2019年)
グンジョーガクレヨン、INCAPACITANTS、.es@スーパーデラックス(2016年)
中尾勘二@裏窓(2015年)
向島ゆり子+関島岳郎+中尾勘二『星空音楽會 Musica En Compostela』(2010年)
ふいご(2008年)
星の栖家『plays COMPOSTELA』(2005年)

川下直広『漂浪者の肖像』(2005年)
船戸博史『Low Fish』(2004年)
嘉手苅林次『My Sweet Home Koza』(1997年)
大島保克+オルケスタ・ボレ『今どぅ別り』 移民、棄民、基地(1997年)
渡辺勝『とどかずの町で』(1995、97年)
中尾勘二『Record of Recording 1976-1980』


中尾勘二『Record of Recording 1976-1980』

2019-07-11 23:55:33 | アヴァンギャルド・ジャズ

中尾勘二『Record of Recordings 1976-1980』。

前にライヴの物販で買った。その直後にすっ転んで肋骨にひびを入れたがそれも治った。

たぶん中尾氏は1964年生まれであるから、このとき12-16歳くらい。録音はすべて長崎県大村市でなされている。

どんなものだろうと恐る恐る再生してみたのだが、すでに中尾氏である。「うるさい」を連呼する妹さんとの共演とか、後半では「Ryo Morinaga」という人と、クルセイダーズとかナベサダとかセサミ・ストリートとか、いっぱい楽器を使ってやりたい放題遊んでいる。天才だ。

●中尾勘二
ストラーダ@吉祥寺MANDA-LA2(2019年)
グンジョーガクレヨン、INCAPACITANTS、.es@スーパーデラックス(2016年)
中尾勘二@裏窓(2015年)
向島ゆり子+関島岳郎+中尾勘二『星空音楽會 Musica En Compostela』(2010年)
ふいご(2008年)
星の栖家『plays COMPOSTELA』(2005年)

川下直広『漂浪者の肖像』(2005年)
船戸博史『Low Fish』(2004年)
嘉手苅林次『My Sweet Home Koza』(1997年)
大島保克+オルケスタ・ボレ『今どぅ別り』 移民、棄民、基地(1997年)
渡辺勝『とどかずの町で』(1995、97年)


徹さんとすごす会 -齋藤徹のメメント・モリ-

2019-07-11 23:44:08 | アヴァンギャルド・ジャズ

2019年7月7日(日)。

Fuji X-E2、7Artisans 12mmF2.8、XF60mmF2.4

●齋藤徹
『Sluggish Waltz スロッギーのワルツ』(JazzTokyo)(2019年)
ジャン・サスポータス+矢萩竜太郎+熊坂路得子@いずるば(齋藤徹さんの不在の在)(2019年)
松本泰子+庄﨑隆志+齋藤徹@横濱エアジン(『Sluggish Waltz - スロッギーのワルツ』DVD発売記念ライヴ)(2019年)
齋藤徹+久田舜一郎@いずるば(2019年)
齋藤徹+沢井一恵@いずるば(JazzTokyo)(2019年)
近藤真左典『ぼくのからだはこういうこと』、矢荻竜太郎+齋藤徹@いずるば(2019年)
2018年ベスト(JazzTokyo)
長沢哲+齋藤徹@ながさき雪の浦手造りハム(2018年)
藤山裕子+レジー・ニコルソン+齋藤徹@横濱エアジン(JazzTokyo)(2018年)
齋藤徹+長沢哲+木村由@アトリエ第Q藝術(2018年)
ロジャー・ターナー+喜多直毅+齋藤徹@横濱エアジン(2018年)
かみむら泰一+齋藤徹@喫茶茶会記(2018年)
永武幹子+齋藤徹@本八幡cooljojo(JazzTokyo)(2018年)
かみむら泰一+齋藤徹@本八幡cooljojo(2018年)
DDKトリオ+齋藤徹@下北沢Apollo(2018年)
川島誠+齋藤徹@バーバー富士(JazzTokyo)(2018年)
齋藤徹+喜多直毅@板橋大山教会(2018年)
齋藤徹+喜多直毅+外山明@cooljojo(2018年)
かみむら泰一+齋藤徹@本八幡cooljojo(2018年)
齋藤徹+喜多直毅+皆藤千香子@アトリエ第Q藝術(2018年)
2017年ベスト(JazzTokyo)
即興パフォーマンス in いずるば 『今 ここ わたし 2017 ドイツ×日本』(2017年)
『小林裕児と森』ライヴペインティング@日本橋三越(2017年)
ロジャー・ターナー+喜多直毅+齋藤徹@横濱エアジン(JazzTokyo)(2017年)
長沢哲+齋藤徹@東北沢OTOOTO(2017年)
翠川敬基+齋藤徹+喜多直毅@in F(2017年)
齋藤徹ワークショップ特別ゲスト編 vol.1 ミシェル・ドネダ+レ・クアン・ニン+佐草夏美@いずるば(2017年)
齋藤徹+喜多直毅@巣鴨レソノサウンド(2017年)
齋藤徹@バーバー富士(2017年)
齋藤徹+今井和雄@稲毛Candy(2017年)
齋藤徹 plays JAZZ@横濱エアジン(JazzTokyo)(2017年)
齋藤徹ワークショップ「寄港」第ゼロ回@いずるば(2017年)
りら@七針(2017年)
広瀬淳二+今井和雄+齋藤徹+ジャック・ディミエール@Ftarri(2016年)
齋藤徹『TRAVESSIA』(2016年)
齋藤徹の世界・還暦記念コントラバスリサイタル@永福町ソノリウム(2016年)
かみむら泰一+齋藤徹@キッド・アイラック・アート・ホール(2016年)
齋藤徹+かみむら泰一、+喜多直毅、+矢萩竜太郎(JazzTokyo)(2015-16年)
齋藤徹・バッハ無伴奏チェロ組曲@横濱エアジン(2016年)
うたをさがして@ギャラリー悠玄(2015年) 
齋藤徹+類家心平@sound cafe dzumi(2015年)
齋藤徹+喜多直毅+黒田京子@横濱エアジン(2015年)
映像『ユーラシアンエコーズII』(2013年)
ユーラシアンエコーズ第2章(2013年)
バール・フィリップス+Bass Ensemble GEN311『Live at Space Who』(2012年)
ミシェル・ドネダ+レ・クアン・ニン+齋藤徹@ポレポレ坐(2011年)
齋藤徹による「bass ensemble "弦" gamma/ut」(2011年)
『うたをさがして live at Pole Pole za』(2011年)
齋藤徹『Contrabass Solo at ORT』(2010年)
齋藤徹+今井和雄『ORBIT ZERO』(2009年)
齋藤徹、2009年5月、東中野(2009年)
ミシェル・ドネダと齋藤徹、ペンタックス43mm(2007年)
齋藤徹+今井和雄+ミシェル・ドネダ『Orbit 1』(2006年)
ローレン・ニュートン+齋藤徹+沢井一恵『Full Moon Over Tokyo』(2005年)
明田川荘之+齋藤徹『LIFE TIME』(2005年)
ミシェル・ドネダ+レ・クアン・ニン+齋藤徹+今井和雄+沢井一恵『Une Chance Pour L'Ombre』(2003年)
往来トリオの2作品、『往来』と『雲は行く』(1999、2000年)
齋藤徹+ミシェル・ドネダ+チョン・チュルギ+坪井紀子+ザイ・クーニン『ペイガン・ヒム』(1999年)
齋藤徹+ミシェル・ドネダ『交感』(1999年)
齋藤徹+沢井一恵『八重山游行』(1996年)
久高島で記録された嘉手苅林昌『沖縄の魂の行方』、池澤夏樹『眠る女』、齋藤徹『パナリ』(1996年)
ミシェル・ドネダ+アラン・ジュール+齋藤徹『M'UOAZ』(1995年)
ユーラシアン・エコーズ、金石出(1993、1994年)
ジョゼフ・ジャーマン 


広瀬淳二+さがゆき@なってるハウス

2019-07-11 08:04:21 | アヴァンギャルド・ジャズ

入谷のなってるハウス(2019/7/10)。

Junji Hirose 広瀬淳二 (ts, b)
Yuki Saga さがゆき (voice, g)

このふたりが互いの間合いを探る過程を経るわけはないのだった。最初から100パーセント。

広瀬さんはテナーでは広く強い音を出すことに専念した(つまり、発泡スチロールで遊んだり、目先を変えたりすることはしなかった)。一方のさがさんは横置きのギターでアタックし続け、いきなり隣のテナーに勝るとも劣らないエンジンをふかし、迷うことなくエクスタシーに突入する。さすがである。

セカンドセットでは広瀬さんはベースを弾き、弦を緩めたりもして、テナーと同じくハード一辺倒でない幅広さをみせた。

最後は、じっとりとして暑い夜の「Summertime」。

Fuji X-E2、7artisans 12mmF2.8、XF60mmF2.4

●広瀬淳二
クレイグ・ペデルセン+中村としまる、エリザベス・ミラー+広瀬淳二@Ftarri(2018年)
広瀬淳二『No-Instrument Air Noise』(2017年)
ブライアン・アレン+広瀬淳二+ダレン・ムーア@Ftarri(2018年)
ロジャー・ターナー+広瀬淳二+内橋和久@公園通りクラシックス(2017年)
クリス・ピッツィオコス+吉田達也+広瀬淳二+JOJO広重+スガダイロー@秋葉原GOODMAN(2017年)
広瀬淳二+今井和雄@なってるハウス(2017年)
広瀬淳二+中村としまる+ダレン・ムーア@Ftarri(2017年)
広瀬淳二+今井和雄+齋藤徹+ジャック・ディミエール@Ftarri(2016年)
広瀬淳二『SSI-5』(2014年)
広瀬淳二+大沼志朗@七針(2012年)
広瀬淳二『the elements』(2009-10年)

●さがゆき
さがゆき+高田ひろ子@川崎ぴあにしも(2018年)
さがゆき+アニル・エラスラン『Shadows』(2018年)
ファドも計画@in F
(2018年)


ホセ・ジェイムズ『Lean on Me』

2019-07-10 07:58:49 | アヴァンギャルド・ジャズ

ホセ・ジェイムズ『Lean on Me』(Blue Note、-2018年)を聴く。

José James (vo)
Brad Allen Williams (g)
Pino Palladino (b)
Lenny Castro (perc)
Nate Smith (ds)
Kris Bowers (key)
Dave McMurray (fl)
Takuya Kuroda 黒田卓也 (tp)
Marcus Strickland (sax)
Corey King (tb)
Lalah Hathaway (vo) (featured on track 3)

すべてビル・ウィザースの曲であり、ジャズというよりもソウル・R&Bのアルバムである。

ホセ・ジェイムズの中性的で色艶のある声に、いかにも現代ジャズのネイト・スミスのドラムスがかぶり、それはもう気持ちがいい。テクが自然と手癖になっていて、それが根付いている感じである。クリス・バワーズの鍵盤もまた良くて、4曲目のタイトル曲においてキーボードとピアノを重ねるところなんて繰り返してしまう。マーカス・ストリックランドもこの文脈なら無愛想じゃなくてカッコいいんだな。

レイラ・ハサウェイのフィーチャーは物足りない。もっと出てほしい。

●ホセ・ジェイムズ
ホセ・ジェイムズ@新宿タワーレコード
(2015年)


チャールス・ロイド『Live... 1966』

2019-07-10 00:28:51 | アヴァンギャルド・ジャズ

チャールス・ロイド『Live... 1966』(Hi Hat、1966年)を聴く。2枚組の発掘盤である。

Charles Lloyd (ts, fl)
Keith Jarrett (p)
Cecil McBee (b)
Jack DeJohnette (ds)
Orchestra Kurt Edelhagen (2枚目のtrack 1-2)

ロイドの同メンバーによるカルテットの『Forest Flower』が1966年9月8日、18日の演奏であり(モントレーの野外ジャズフェスゆえ飛行機の音が聴こえて気持ちいい)、この盤が同年の4月29日、7月23日、10月25日、10月26日。つまり1枚目は『Forest Flower』の前、2枚目は後。

「Forest Flower」も「East of the Sun」も、モントレーでの演奏より勢いがあり粗削りな感じがする。つまりモントレーでの演奏はちょっと熟成されたものだった。もちろん若い頃のキース・ジャレットにセシル・マクビーにジャック・デジョネットだから悪いはずはない。

それにしても、ロイドのテナーは何を聴いても面白い。装飾音を外部に引きずり出して装飾から主役へと化けさせ、不思議に旋回するフレージング。熟成といえばこれが今に至るまで熟成を続けており、ロイドのサウンドは存在感とともに唯一無二のものになっている。今年も来日するし観に行こうかな。

●チャールス・ロイド
チャールス・ロイド&ザ・マーヴェルズ+ルシンダ・ウィリアムス『Vanished Gardens』(2017年)
チャールス・ロイド@ブルーノート東京(2017年)
チャールス・ロイドの映像『Arrows into Infinity』(2013年)
マイケル・ラドフォード『情熱のピアニズム』 ミシェル・ペトルチアーニのドキュメンタリー(2011年)
原将人『おかしさに彩られた悲しみのバラード』、『自己表出史・早川義夫編』(1968、70年) 


ネナ・チェリー+ザ・シング『The Cherry Thing』とリミックス盤

2019-07-09 23:21:08 | アヴァンギャルド・ジャズ

ネナ・チェリーがザ・シングと共演した『The Cherry Thing』(Smalltown Supersound、-2012年)は名盤である。しかし、これを多くのミュージシャンがリミックスした『The Cherry Thing Remixes』(Smalltown Supersound、-2012年)なんて盤があることは最近まで知らなかった。

Neneh Cherry (vo)
Mats Gustafsson (ts, bs, live electronics, organ)
Ingebrigt Håker Flaten (ds, vibes, electronics)
Paal Nilssen-Love (ds, perc)
Christer Bothén (guimbri, donso n’goni)
Mats Äleklint (tb)
Per-Åke Holmlander (tuba, cimbasso)

1. What Reason Could I Give (Remix By Kim Hiorthøy)
2. Dream Baby Dream (Remix By Four Tet)
3. Accordion (Remix By Hortlax Cobra)
4. What Reason Could I Give (Remix By Carmen Villain)
5. Accordion (Remix By Jim O'Rourke)
6. Cashback (Remix By Lindstrøm & Prins Thomas)
7. Sudden Moment (Remix By Merzbow)
8. Golden Heart (Remix By Nymph)
9. Dirt (Remix By Christof Kurzmann)
10. Golden Heart (Poole Blount Legacy Dub) (Remix By Lasse Marhaug) 

オリジナルアルバムの1曲を除きすべてカバーされており、オーネット・コールマンの「What Reason Could I Give」のみ2ヴァージョン。その片方はカルメン・ヴィランによるミックス。スマートで人工的でも自然でもある芳香の風が吹き抜けるようで悪くない。またカルメンさんを観たい。

メルツバウはさほど暴れず静かな狂気。ジム・オルークはもうちょっと野性的なグルーヴを付加している。あとはよく知らない面々だが楽しめる。こんなイヴェントやればいいのに、あるいはリリース時になにかあったのかな。

とは言え、やはり、オリジナルのぐわっと迫りくる野蛮さこそが好きである。「What Reason Could I Give」でのインゲブリグト・ホーケル・フラーテンのベースはかれらしく異常に強く粘るし、マッツ・グスタフソンやポール・ニルセン・ラヴの音は、ずっと棍棒を振り回すがごとき危険さである。もちろんネナ・チェリーのハスキーで通る声、ちょっとエフェクトがかけてあったりして痺れる。

●マッツ・グスタフソン
大友良英+マッツ・グスタフソン@GOK Sound(2018年)
マッツ・グスタフソン+クレイグ・テイボーン『Ljubljana』(2016年)
ザ・シング@稲毛Candy(2013年)
マッツ・グスタフソン+サーストン・ムーア『Vi Är Alla Guds Slavar』(2013年)
ピーター・エヴァンス+アグスティ・フェルナンデス+マッツ・グスタフソン『A Quietness of Water』(2012年)
ペーター・ブロッツマンの映像『Concert for Fukushima / Wels 2011』(2011年)
ペーター・ブロッツマンの映像『Soldier of the Road』(2011年)
大友良英+尾関幹人+マッツ・グスタフソン 『ENSEMBLES 09 休符だらけの音楽装置展 「with records」』(2009年)
マッツ・グスタフソンのエリントン集(2008年) 

●インゲブリグト・ホーケル・フラーテン
デイヴィッド・マレイ+ポール・ニルセン・ラヴ+インゲブリグト・ホーケル・フラーテン@オーステンデKAAP(2019年)
ロッテ・アンカー+パット・トーマス+インゲブリグト・ホーケル・フラーテン+ストーレ・リアヴィーク・ソルベルグ『His Flight's at Ten』(2016年)
ジョー・マクフィー+インゲブリグト・ホーケル・フラーテン『Bricktop』(2015年)
アイスピック『Amaranth』(2014年)
ザ・シング@稲毛Candy(2013年)
インゲブリグト・ホーケル・フラーテン『Birds』(2007-08年)
スティーヴン・ガウチ(Basso Continuo)『Nidihiyasana』(2007年)
スクール・デイズ『In Our Times』(2001年)

●ポール・ニルセン・ラヴ
フローデ・イェシュタ@渋谷公園通りクラシックス(2019年)
デイヴィッド・マレイ+ポール・ニルセン・ラヴ+インゲブリグト・ホーケル・フラーテン@オーステンデKAAP(2019年)
Arashi@稲毛Candy(2019年)
ボーンシェイカー『Fake Music』(2017年)
ペーター・ブロッツマン+スティーヴ・スウェル+ポール・ニルセン・ラヴ『Live in Copenhagen』(2016年)
ザ・シング@稲毛Candy(2013年)
ジョー・マクフィー+ポール・ニルセン・ラヴ@稲毛Candy(2013年)
ポール・ニルセン・ラヴ+ケン・ヴァンダーマーク@新宿ピットイン(2011年)
ペーター・ブロッツマン@新宿ピットイン(2011年)
ペーター・ブロッツマンの映像『Concert for Fukushima / Wels 2011』
(2011年)
ジョー・マクフィーとポール・ニルセン-ラヴとのデュオ、『明日が今日来た』(2008年)
4 Corners『Alive in Lisbon』(2007年)
ピーター・ヤンソン+ヨナス・カルハマー+ポール・ニルセン・ラヴ『Live at Glenn Miller Cafe vol.1』(2001年)
スクール・デイズ『In Our Times』(2001年)

●カルメン・ヴィラン
メルツバウ、テンテンコ、カルメン・ヴィラン@小岩bushbash
(2017年)

●メルツバウ
メルツバウ、テンテンコ、カルメン・ヴィラン@小岩bushbash
(2017年)

●ジム・オルーク
ペーター・ブロッツマン@新宿ピットイン(2011年)
森山大道展 レトロスペクティヴ1965-2005、ハワイ(2008年)
デレク・ベイリーvs.サンプリング音源(1996、98年)