サブタイトルに「ヨーロッパ最後の大国」とある。それを見てもピンと来ないあたり、いかに自分がこの国を知らないかが分かる。
この夏の旅先の一つ、ウクライナ。行く前に予備知識として読んでおこうと思ったのだが間に合わず、肝心の近代~現代部分を残して旅立った。もちろん読んでいなくたって旅はできるのだが、少しは知っておくべきだったと…帰国して読み終えたのは一週間後、旅先で見た風景を思い出しながらの読書となった。
なぜ「大国」か。ひとえに面積だけを言うのでなく(ウクライナはロシア以西では最大の広さを誇る)その農産物生産量であり、各国に翻弄され続けてきた人々の「眠れる気質」であり。それが特に顕著なのが近代~現代、この辺りの混乱は島国の歴史に浸ってきた者には想像しかねる所がある。
その「大国」が今のような国家として確立されたのはほんの20年前のこと、なぜこれほどの資源や民がありながらそうなっていたのか、その辺り、歴史を辿り周辺国の動きを丁寧に追った内容は判りやすく(とは言え一度では覚えきれないが)興味深い。
著者は元駐ウクライナ大使・駐モルドバ大使(兼務)。その後アフリカの大使を経て、現在は日大教授。自らの赴任に際し現地を勉強したことが契機だったのかもしれない。こちらの地方を旅するのであれば是非とも事前に目を通して損はない本である。
2009年8月21日 自宅にて読了
この夏の旅先の一つ、ウクライナ。行く前に予備知識として読んでおこうと思ったのだが間に合わず、肝心の近代~現代部分を残して旅立った。もちろん読んでいなくたって旅はできるのだが、少しは知っておくべきだったと…帰国して読み終えたのは一週間後、旅先で見た風景を思い出しながらの読書となった。
なぜ「大国」か。ひとえに面積だけを言うのでなく(ウクライナはロシア以西では最大の広さを誇る)その農産物生産量であり、各国に翻弄され続けてきた人々の「眠れる気質」であり。それが特に顕著なのが近代~現代、この辺りの混乱は島国の歴史に浸ってきた者には想像しかねる所がある。
その「大国」が今のような国家として確立されたのはほんの20年前のこと、なぜこれほどの資源や民がありながらそうなっていたのか、その辺り、歴史を辿り周辺国の動きを丁寧に追った内容は判りやすく(とは言え一度では覚えきれないが)興味深い。
著者は元駐ウクライナ大使・駐モルドバ大使(兼務)。その後アフリカの大使を経て、現在は日大教授。自らの赴任に際し現地を勉強したことが契機だったのかもしれない。こちらの地方を旅するのであれば是非とも事前に目を通して損はない本である。
2009年8月21日 自宅にて読了