日々のつれづれ(5代目)

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武田邦彦著 「日本人はなぜ環境問題にだまされるのか」(PHP新書)

2009-10-28 22:00:07 | 本・映画・展覧会
 真面目な国民性ゆえエコへエコへの大合唱な我が国ニッポン。でもちょっと待ったァ!と申し立てをするのがこのセンセ。本著以前にも温暖化防止やもったいない運動にモノ申す著作あり。きちんと読んだことないけどやって無駄じゃなさそうな運動に水を差す人ってどうなのよ?と思っていたら読む機会を得た。

 読んで結論。ただの外野。異論は出しても代案は出さない、ただの批判家。

 確かに、深く考えもせず温暖化防止運動や資源節約運動に参加することは危うい。善意やボランティア精神に見え、実は政府が裏で巧妙に糸を引いている可能性は否定しきれない。そういう点で、具体的な資料を出したり統計を用いて、世の中で信じられている通説の「ウソ」を指摘する精神は評価できると思う。

 だが、仮にその根拠が正しく批評が的を得たものだったとして、本著には「その先」がない。今のやり方のここがマズイ、と言うだけで、じゃあどうしましょう、という提案がない。たぶん「それは政府や役人が見直すこと、私はそのきっかけを与えただけだ」とでも言うんだろうなこの書きぶりでは。

 あえて本著の価値はと問われれば「本当にそうかな?」と立ち止まって考えるきっかけを作ってくれる点、とだけ答えよう。

 2009年9月26日 出張先に向かう電車車中にて読了
コメント (2)
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