映画館で見たいと思いつつ見逃した作品、運よく機内でやっていた。時期的には「敗戦の日」前あたりに見るのが正しいのかもしれないが、旧軍の痕跡を見た帰りと言うことで…
若き潜水艦長が沈着冷静な態度と柔軟な発想で艦を率い、敵との死闘に「勝利」する(なぜカギカッコ付きかは本編をご覧下さい)までの姿を描く。カッコ良すぎてウソ臭いと思いつつ、こういうリーダーが現実社会にどれほど居るかと振り返ってしまう。
確かに本作は夏に上映され、戦争とは何かを考えさせる面を持ってはいるのだけれど、それに留まらずリーダー論、敵であっても有能な相手を認める(まさに好敵手)フェアプレー精神といった人間関係問題を観る者に問いかけているように思える。
主人公の艦長は有能ではあるけれど決してカリスマな雰囲気を漂わせてはいない。言動も丁寧で、オレについて来い的リーダーではなく、かといって調整型のリーダーでもない。静かに燃えるタイプと言うのだろうか、すぐには分かりにくい所がある。それが故、当初は反発する乗組員も居るのだ。それが次第に艦長を認め従い、積極的に力を発揮してゆく過程を観るのは気持ちが良い。
難を言うと、現代から戦時中へのアプローチ(話の展開)の仕方が「男たちの大和」とそっくりで、かつ本作は「語り」が平板でラジオドラマでも聴いてる気分にさせられてしまうことかな。
なお作中の行動には潜水艦を動かす用語が色々と出てくるので、コミックス「沈黙の艦隊」(潜水艦ネタこればっか)で予習をお勧めする。呉の「てつのくじら館」まで見ておけば完璧だ?しかしさすがに「ベント ブロー!」は敵性語でも日本語にはできなかったか…
2009年9月23日 JL/JO762便(ブリスベン→成田)にて鑑賞
若き潜水艦長が沈着冷静な態度と柔軟な発想で艦を率い、敵との死闘に「勝利」する(なぜカギカッコ付きかは本編をご覧下さい)までの姿を描く。カッコ良すぎてウソ臭いと思いつつ、こういうリーダーが現実社会にどれほど居るかと振り返ってしまう。
確かに本作は夏に上映され、戦争とは何かを考えさせる面を持ってはいるのだけれど、それに留まらずリーダー論、敵であっても有能な相手を認める(まさに好敵手)フェアプレー精神といった人間関係問題を観る者に問いかけているように思える。
主人公の艦長は有能ではあるけれど決してカリスマな雰囲気を漂わせてはいない。言動も丁寧で、オレについて来い的リーダーではなく、かといって調整型のリーダーでもない。静かに燃えるタイプと言うのだろうか、すぐには分かりにくい所がある。それが故、当初は反発する乗組員も居るのだ。それが次第に艦長を認め従い、積極的に力を発揮してゆく過程を観るのは気持ちが良い。
難を言うと、現代から戦時中へのアプローチ(話の展開)の仕方が「男たちの大和」とそっくりで、かつ本作は「語り」が平板でラジオドラマでも聴いてる気分にさせられてしまうことかな。
なお作中の行動には潜水艦を動かす用語が色々と出てくるので、コミックス「沈黙の艦隊」(潜水艦ネタこればっか)で予習をお勧めする。呉の「てつのくじら館」まで見ておけば完璧だ?しかしさすがに「ベント ブロー!」は敵性語でも日本語にはできなかったか…
2009年9月23日 JL/JO762便(ブリスベン→成田)にて鑑賞