日々のつれづれ(5代目)

旅行レポート以外の、細々としたこと。
割とまめに書くようにしています。
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2012年4月1日 【旅行】木曽路はすべて山の中だった

2012-04-05 21:34:16 | 旅行・ハイク&ウォーク
 宿から馬篭宿まで、中山道の旧道を歩いて3kmほどだと言う。天気も良いし歩いてゆくことにした。土日の旅でデイパック1つならでは。

 落合の石畳からかなりの区間が石畳。ウグイスが啼いていたが、かなりひんやりして手が凍えてしまった。木立の中もあれば、切り拓かれた斜面も往く。近く遠くの山の重なりが墨絵のように美しい。馬篭近くまで行き交う人はなし。8時に出発したのが45分ほどで着いてしまった。著名な観光地もまだ静か…と言うよりどこも開いていない。

 ゆっくり街並みを眺めるが、ここは宿場町にしては珍しく斜面になっている。ふつうは平地の中に家並みが建つところが、なんか宿場でなく山門に向かい宿坊が建ち並ぶみたいな感じ?かつて妻籠は訪問したはずだがここは初めてなのだと思った。いかにきちんと訪問地を見てこなかったかが露呈。

 「藤村記念館」に入り、この作家の人生を知り、改めてその業績に感心。しかし昔の人は若くして作品を世に問い、それが広く読まれ生活上で話題になっていた。現代では、音楽や演劇においてそういうキャリア形成が可能になったのだと思う。もう一軒入ったのは「脇本陣資料館」、大きくはないが宿場の様子や当時の部屋の再現、調度品の展示など。基本的に江戸時代の品ばかりなので、さほど古い感じはしないが、時代が近いだけに現代との文化の違いが際立つ気もした。ところで窓の外、ブァーっと雪が舞ってるんですが!

 馬篭宿の通りから1km弱で中央道の神坂(みさか)PAがあり、ここに「中央道馬篭」バス停がある。ここから新宿行きJRハイウェイバスに乗車。早期購入の席は2階建てバスの1階だったが、予約時と違う座席配列だと指摘したら空いてる2階席(1-1-1配列の独立席)に案内してくれた。カップワインを飲んでウトウト、本を読むと酔いそうなので目が覚めたらボーっと景色を見ているしかない。バスの旅はこの時間がちょっとね…

 三鷹で降車。談合坂からこっち渋滞のため、約50分の遅れ。まぁ休日の夕方の上りじゃあね…休憩中に運転士さんとお話したのだがすごく感じの良い人で、発車して行く時にミラーに向かって小さく手を振ったらハザードとホーンで返してくれた。高速から出てすぐ近くのバス停から路線バスで京王線仙川駅に出、次の予定に向かった。


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2012年3月31日 【旅行】リニア・鉄道館(名古屋)へ

2012-04-05 07:29:20 | 旅行・ハイク&ウォーク
 いすゞ車乗り仲間内の鉄道ファン有志で、昨年は飯田線通し乗りの旅をしたが今年は名古屋のリニア・鉄道館へ行くことにした。今年は皆の日程とフトコロの都合から現地集合・現地解散のイベント。

 ちょうど「青春18きっぷ」シーズンでもあり、前夜の「ムーンライトながら」で行こうと目論んだが指定券争奪戦に敗れた。では夜行バスと思ったが、考えてみると早朝に名古屋駅に着いて開館までの時間、サウナの早朝営業にでも行ったりしていると結構な金額になり、「ぷらっとこだま」で行くのと大差ない。前夜はライヴへ行くこともあり、「ぷらっと」で行くことにした。

 初利用の「ぷらっと」、こだま号で名古屋なんてのも初めていや中学校の修学旅行(京都)以来かも…グリーン車プランにしたのでゆったりとしてるのは良いが、車内は空席だらけなのに自分の周囲だけ同じプランと思しき人で満席…総販売席数の制限は仕方ないとして、もう少し座席割は考えて貰えませんかね?5回か6回抜かれて飽き飽きしたころ列車の終点・名古屋に到着。食べ物読み物を大量に持ち込めば何とか我慢できるかな?これで新大阪までだと気が遠くなりそうだが。

 あおなみ線で終点・金城ふ頭まで行くと、開館時刻直後なのに建物の外に行列が伸びている…なにこれ!?オープンから1年だが春休みのせいか大人気のようだ。ちょっと戦意喪失。館内のコインロッカー(リターン式なのは素晴らしい)で身軽になってエントランスホールから見学スタート。L(C6217)、新幹線、リニアと3両見るだけで1時間。この先どうなる?

 車両展示はさすがJR東海、新幹線が手厚い。0系、100系、300系、各形式とも複数両あり、0系ベースのドクターイエローまである。ところで500系は?従来からJR東海の広報には一切登場しない。彼らの言う「新幹線」は自社管理部分、広く交通システムとして捉え展示広報しようと言う気はないらしい。狭量な会社なのだ。JR東の新幹線が見たければ大宮へ、500系が見たければそのうち弁天町に展示されるかもしれないのでってことですかね。

 在来線車両はそうは行かない。国鉄時代は標準化施策により同じ形式が国内あちこちで使われてきたから。展示車両リストを見ると両数は多く、さてこれは時間切れに…と思う。だがそうはならなかった。

 まず、近づける在来線車両が少ない。ずらり並べてある車端部のみ、そのラインから中へ入れない部分に保存されている在来線車両が多い。2つめ、「復元」状況が良くない。開館に間に合わせようとしたためか、塗色が何となくおかしかったり、屋根の仕上げが当時と思われない工法であったり。車両記号や標記の文字種・間隔違いなどもある。3つめ、展示に深みがない。展示車両(個体)の番号こそ書いてあるが、どこに配置され主に何線で使用され、その後なにかに対応するための大改造を受け…といった「車歴」くらいあっても良いんじゃないですかね?


 確かに館内は盛況であった。だが、ここは「かつて使われてた鉄道車両を綺麗にして展示する」だけの場所であって、それらが生まれた歴史的・技術的背景や、レストアを通じた車両製造(復元)技術の伝承と言った文化的側面がすっぽり欠落しているように思えてならない。できれば1年に1両とか、きちんと復元して「今年の新規公開」とでもしてゆけばリピートする気にもなるのだけれど…そうした点は欧米の鉄道博物館や航空博物館を見習って欲しい。

 多くの懐かしい車両を見れたことは喜ばしかったが、一方でかなりがっかりした見学でもあった。美
濃太田にある「葛西コレクション」の残党がきちんとした形で復元されて公開されることを望みたい。名古屋駅までの車内で「乾杯」し、解散。せっかくの機会なので310円払い「セントラルライナー」に初乗車して宿に向かった。

 木曽路ふるさとYH泊


コメント (3)
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