日々のつれづれ(5代目)

旅行レポート以外の、細々としたこと。
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【本】 鎌田實著 「がんばらない」(集英社文庫)

2012-04-06 07:16:53 | 本・映画・展覧会
 あぁ、諏訪中央病院でしたっけね、いっとき話題になった良い病院って。それでこのセンセイ有名になったんだっけ…遠い記憶。

 本書は、廃業寸前みたいなオンボロ・不人気病院を立て直し、さらに周辺の病院より手厚い(と言う表現は適当でない気がする…患者さん&ご家族本位な)病院への大改革を成し遂げた過程で出遭った、多くの患者さんの物語をまとめている。残念ながら亡くなってしまった患者さんも少なくないし、全てが上手く行ったわけでもない。綺麗ごと、美談ばかりでないからスゴイと思える。

 さらっと書いてるけど、考えただけで現場の苦労が分かる。会社組織に身を置く者としては、どういう風に医師や看護婦(当時の呼び方)のモチベーションを上げていったのかが気になる。市立病院ゆえ給料で釣るなんてできなかったはずだ。呼びかけて直ぐに反応があるなんて青春ドラマみたいな展開はなかったろう。決して諦めず、少しずつ少しずつ、一人また一人と意識改革を図っていったのだろうか。

 日本中こうした病院なら良いのにね…ここで出来たことが他で出来ない理由ってなんだろう?

 2012年3月27日 診察待ちの病院にて読了
コメント
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