日々のつれづれ(5代目)

旅行レポート以外の、細々としたこと。
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【本】藤井 聡著 「公共事業が日本を救う」(文藝春秋新書)

2012-04-27 13:48:12 | 本・映画・展覧会
 図書館でタイトルを見て「ふざけんな!有り得ねぇ!」と思ってしまった本なのだが、でもそれなりの論拠があって書いているだろうし、ロクな情報も持たずに「公共事業=悪」と言う色眼鏡で見てしまうのも良くないかと借りてみた。

 ・大規模都市整備(道路やビル再開発)による「コンパクトシティ」への転換
 ・港湾整備(大型コンテナ船荷役可による競争力向上と運賃低廉化)
 ・ダム建設(地下水くみ上げによらない利水)による地盤沈下抑止

 等々、幾つもの事例を検証し、一般的に言われている(思われている)ことの間違いや大々的に報道されていないメリットについて述べている本書は、確かに面白かった。「分かっていてできない」公共事業を非効率化させている国や自治体の政治的・財政的仕組みについて取りあげている点も良い。

 だが、やはり全面的に賛成する気にはなれない。その理由1、そもそもその命題が正しいか?例えば「大災害で国民が死なないための備え」冷酷ではあるが数百年、数千年に一度かもしれない災害にどこまで限りある税金を投入できるのか(東日本大震災後の三陸で起きている議論が好例)。

 その理由2、検証に用いられている数値は正しいか?疑うとキリがないのだけれど、例えば同じ事実の統計を採ったとして、所管する省庁が異なれば数値が異なるのではないか?本書では逆に諸外国と同じ統計からデータを引き出してこれまで日本で言われていることへの疑問を呈してもいる(道路整備状況)。両刃の剣ですね。

 その理由3、…とツッコミどころ満載、読みながら考えさせてくれる刺激的な本であることは間違いない。書かれている内容全てに反対するものでもない。こうして国民ひとり1人が税金の使われ方に関心を持ち、政治を監視する姿勢を取らないとダメだよなぁと思わせてくれる「良書」とも言えるかもしれない。

 2012年4月24日 ライヴ帰りの電車車中にて読了
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2012年4月22日 【鉄道】富士急っておもしろい

2012-04-27 07:20:37 | 鉄道・飛行機・船舶
 ウルトラマラソン組は2時半起床、3時半出発。昨夜は付き合って8時前に寝たので一緒に起きてお見送り。缶ビールを1本飲んで二度寝。6時間半寝たあとだが朝食までの数時間眠れた。

 だっちぇす氏の「回収」まで河口湖周辺のハイキングコースにでも行こうかと思っていたが、午後には天気も崩れそう。なにより寒い。ちなみに朝の気温は6度ほど。こともあろうにセーターは薄手と厚手の両方を持ってきたのに、ジャケットを忘れた…これでは歩けないじゃないか!

 諦めて代案を考えた。そう言えば富士急なんて何十年も乗っていない気がする。色々な電車が走っているし、河口湖から大月まで往復してみることにした。「大月往復きっぷ(\1,500)」を買えば約3割安かつ河口湖駅前駐車場が無料となりオトク。以下のプランを考えた。当然「往復きっぷ」は2枚必要になる。

河09:05→→→大09:54(フジサン特急)
 ※元JR165系パノラマエクスプレスアルプス
河10:58←←←大09:59(ホリデー快速河口湖3号)
 ※JR183系(田町車特急色)
***インターバル(だっちぇす氏状況確認)***
河12:54→→→大13:43(富士登山電車4号)
 ※元京王5000系の内外装大変更仕様
河15:21←←←大14:21(トーマスランド号)
 ※唯一の自社発注車5000系

 久々に乗った富士急は「全線こんなに急勾配だったっけ?」と思うほど。33.3‰なんて勾配もあったりして。また、駅名標や駅舎はやり過ぎない程度にレトロ調にまとめられており、それでいて要所は日英中韓の4ヶ国語表記となかなか行き届いている。この辺は東京より寒いため、ちょうど桜が満開、沿線随所で見事な大木や並木を見ることができ、幸か不幸か空いてる車内からゆったりと鑑賞できた。ちなみにJR時代この車輌に乗り損ねていた「フジサン特急」は1両に4人、「ホリデー快速」は4人→1人→2人と気の毒なほどの乗車数。

 大月まで一往復、河口湖駅前でちょっと感じの良いイタリア料理店を見つけランチ、さて按配はと言えば何と!だっちぇす氏はまさかの体調不良により途中リタイヤしたとメールが来た!富士急の後半は諦め、会場の北麓公園へ向かった。富士登山電車に乗れなかったのは残念だが、ポスターや写真を見る限り外装は九州の「いさぶろう・しんぺい」、内装は和歌山の「たま電車」にそっくり。同じデザイナーだから仕方ないかもしれないし、走ってるエリアが違うので問題ないかもしれないけど実際乗ってみたらどう感じただろうか。

 合流は直ぐに出来たが、デポした荷物の受け取りに1時間以上を要して会場を離脱。残念な結果だが100kmの半分以上、フルマラソン以上の51kmちょっとを走ったのだから決してダメなことはない。来年、捲土重来につき合わせて頂こうと思う。そして待ってる間に「富士登山電車」に乗るのだ!写真は、河口湖駅前にある創業当時の電車「富士山麓電気鉄道モ1形」。

 会場近くの温泉に入り、東名の25km渋滞に巻き込まれて帰宅した。お疲れ様でした。

 富士急行(鉄道):http://www.fujikyu-railway.jp/forms/top/top.aspx
 河口湖駅近くのイタリアン:http://www.la-douceur.com/information.html
 会場(北麓公園)近くの温泉:http://www.fuji-sensui.jp/



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