日々のつれづれ(5代目)

旅行レポート以外の、細々としたこと。
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【映画】心が叫びたがってるんだ。

2015-11-11 06:31:31 | 本・映画・展覧会
 日本中が泣いた?名作「あの花」(あの日見た花の名前を僕達はまだ知らない。)スタッフが送る、再び秩父を舞台にした青春群像劇…と言うコピーだけでは作品の紹介には不足かな。内容はやっぱり結構シリアス。全編に渡り重苦しさを感じるかもしれない…綺麗な画とはうらはらに。背景きれいです。来年、「ヤマノススメ」の飯能とセットで「聖地巡礼」な週末を過ごそうかなぁ?

 主人公は喋らない-喋れない少女。声は出せるけど子供の頃に「呪い」をかけられ、少しでも喋るとお腹が痛くなってうずくまってしまう。なので、せっかく打ち解けかけた男子生徒とのやりとりもスマホのメッセージ。LINE?いま風だな。このメッセージが続々と出てくる様子はインパクトあった。でもこの少女、喋れないけど歌えることが判った。歌だとお腹痛くならない大発見!思いを、言葉を、音楽に乗せよう。しかし物語はそう簡単には進まない。

 無気力なヤツ、自暴自棄気味なヤツ、仮面優等生っぽいコ、「あの花」以上に主人公たちは傷や人知れない悩みを抱えて生きている。現代の若者は大変だなぁ。自分が高校生のころ、こんな風な悩みも傷もなかった気がする。能天気に日々過ごしていた。それとも忘れちゃったんだろうか?

 幸なことに物語はそこそこハッピーに収束する。「あの花」より希望が持てるかもしれない。どうしても見比べてしまいますね。終盤にかかる有名曲は意表を突いたアレンジで唸らされた。でも自分もミュージカルには馴染めそうにない。「突然歌い出して踊るなんて意味わかんねー」と言う劇中の台詞に100%同意する。

 ちょっとジンとしたけど「あの花」のように泣けることはなかった。でも悪くない作品です。

 2015年10月27日 川崎・チネチッタにて
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