日々のつれづれ(5代目)

旅行レポート以外の、細々としたこと。
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【本】湯浅 誠著 「ヒーローを待っていても世界は変わらない」(朝日文庫)

2020-01-20 20:00:00 | 本・映画・展覧会
 「年越し派遣村」が突如出現し、話題となったのは調べてみたら2008年の年末だった。著者はその「村長」を勤め、以降の社会福祉シーンの「識者」となった感がある。これまでに著者の言動については断片的に見聞きした程度であったため、とりあえず1冊を読んでみることにした。別にそれで著者を英雄視しようとも、奸物と蔑もうとも思わない。

 本書はその派遣切りとか対策事業とか、著者が有名人となったできごとについては書かれていない。書かれているのは、最近の社会におけるYes/Noの極論対決だったり、多数決という「民主主義」の難しさであったり、利害関係の衝突する中での落としどころであったり、政治のしくみであったり。

 著者はリアリストだなと意外に思った。実際に福祉ボランティアの場をまとめたり、政府の一員となって活動し、理想論だけでものごとは進まない、万人を納得させる政策などないことを厭と言うほど経験したのだろう。なので読んでいて「絵空事」の空虚感がなく、逆に肩透かしを喰わされた感すらあった。理想を芯に持ちつつ現実的な解を求めてゆく難しさの一端が見えたようであった。そして、それを他人任せにしてはいけないと言うことも。

 2019年12月30日 アンマン(ヨルダン)のホテルにて読了
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2019年12月27日~2020年1月5日 【旅行】年越しまで中東に飛ばなくても(3)

2020-01-20 06:00:00 | 旅行・ハイク&ウォーク
 12月30日、未明にホテルを出発、RJ643便(JY-EMB:E195)でヨルダンの首都アンマンへ。初のロイヤルヨルダン航空だが短時間のフライトのため特段の感想はなし。到着してホテルへウバり(←タクシーの代りにUBERに乗る意味らしい・笑)チェックイン、今日は昼寝をせずにすぐ観光に出かけた。

 アンマンは坂の街、アップダウンの激しい地形の斜面いっぱいにゴチャゴチャと家が詰まり、狭苦しい道路が間を縫う。ボリビアのラパスほど標高差はないが、ボゴタ(コロンビア)旧市街よりは広い地域に町が広がっているかな。無秩序に拡がった町と拡幅しようがない道のため渋滞が激しく、そこら中でビービーとホーンが鳴って喧しい。若い時分から、こういう喧騒は好きになれなかった。

 アンマン第一の見どころと言えば「城跡(Citadel)」、確かに周囲の丘に群がる家々を睥睨するかのようなロケーション(写真)、残された石造りの建造物など、十分に見応えがあった。そこから今日も延々と歩き(笑)、ヨルダン博物館など見学して終了。坂が多く、しかも道を間違って彷徨ったりしたのでかなり疲れた。

Intercontinental Anman 泊
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