日々のつれづれ(5代目)

旅行レポート以外の、細々としたこと。
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(Live) 和田アキラ追悼コンサート

2022-07-26 20:00:00 | 音楽、ギター、カラオケ
PRISM:木村万作(Dr)、岡田治郎(B)、渡部チェル(Key)、渡邉建(B)、久米大作 (Key)、森園勝敏(G)、中村哲(Sax)
GUITAR PLAYER: 是永巧一、SUNAO、ISAO、養父貴
VIOLIN: 壷井彰久

 2021年3月に亡くなった「PRISM」の、そして日本屈指のギタリスト・和田アキラ氏の追悼コンサートが、我が街・川崎で開かれるとは何たる僥倖。高校の同級生の、ベース弾きのパン職人君を誘った。確かPRISMを教えてくれたのはこやつだったはず。誘うには最適だ。

 会場入りすると、チケット代に含まれていると言う花を一輪持たされる。ステージ前に置かれた机に、アキラさん(こう呼ぶのをお許し頂きたい)のギターや機材、写真が飾られ、そこにファンが一輪ずつ花を置いてゆく。ステージバックには故人の写真が映され、涙ぐみながら見上げるファンも。スタッフや客席に、PRISMのライブで見かけたことのある顔が幾つもあった。

 盛大な拍手に迎えられてメンバーが入場。全員でなく、演奏する曲ごとにメンバー特にギターが出入りするスタイル。一曲目、Memories of you~when you were gone。初代ベースの(渡辺)健さんのフレットレスが奏でるイントロから、ピークのところは何と当時の映像を投影、アキラさんのメインギターだけ流し、それ以外のパートを本日の出演者が被せてゆく。タイトルからしてこれ以上の曲はないが、プレイスタイルも最高、1曲目から涙が滲む。そこまで思い入れはなかったはずなんだが。

 以降、初期作品を中心に、PRISM時代の曲が次々と奏でられる。比較的演奏し易そうな曲ばかり選ばれていたのは、やむをえまい。森園さんはちょっと精彩を欠いた印象、ずっと座っていたのであまり体調が良くないのかもしれない。健さんのベースが最初、特に「Morning Light」で全然聞こえずガッカリしたが、後半次第に聞こえるようになったのはPAのせいか。何人もいたギタリストで一番アキラさんのスタイルを意識して弾いていたと思われるのはSUNAOさん、トーンも速弾きの運指もかなり似せてきており、そのためか「Karma」ほか主要曲を任されていた。

 アンコールが掛かり、流れたのは期待通り「Unforgettable」、これも始まりのフレットレスベースが印象的であり、最後にまた涙ぐむことになった。涙するのは、ミュージシャンへの追悼だけでなく聴いた時代、過ごした時間への惜別があるからなのかもしれない。

 佐山雅弘、青山純、村上"ポンタ"秀一、そして和田アキラ。PRISMを彩ってきたメンバーが次々と鬼籍に入ってゆく。今日、一つのバンドが終わったことを改めて思い知らされた。それでも、改めて名曲の数々を聴けて本当に良かった。

 2022年7月12日 川崎・クラブチッタにて





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【本】下川裕治著・阿部稔哉写真 「週末香港・マカオでちょっとエキゾチック」(朝日文庫)

2022-07-26 06:00:00 | 本・映画・展覧会
 おなじみ下川さんの旅日記。離れているが慣れ親しんだ街をぶらぶら歩くスタイルであるため、初めての場所へ行った高揚感や刺激は殆どない。とは言え慣れ親しんだ街でもいつの間にか店が無くなっていたりビルが壊されていたりと言うことがあるので、全くのマンネリと言うわけでもない。

 本書に二つの街のうちマカオは殆ど知らないため、香港の部分が興味深い。自分も行った町、ひょっとしたらあの店?と言う小さな飲茶屋やレストランの写真は見飽きない。香港も、そろそろ新型コロナでの鎖国状態から抜け出すだろうか。とは言え、政治体制と政府の姿勢がここ数年で驚くほど変わり、もはや以前のような魅力は感じられなくなったように思える。ガッカリするかもしれないが、実際に行って、この目で確かめたい。

 香港には区切って歩ける長距離トレイルコースが何ルートも整備されており、時間に余裕ができたら歩きに行きたいと思っているのだが、果たしてガイドブックが役に立つ日は来るのだろうか。その本はまだ、処分できずにいる。

 2022年7月10日 実家より戻る電車にて読了
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