記録的な赤字、企業存続のピンチから脱し「V字回復」と称えられた日立の、一代前の社長(現会長)の本を読んでみた。
大赤字からV字回復のくだりは著者の前の社長、川村隆氏と中西宏明氏(故人)が中心の物語ではあるが、やはりバトンタッチされるまでの前段として外せない。そして肝心の、自身が社長となってからの話は聞けば簡単に思うかもしれないが、相当の大変であったことは理解できる。著者が感じて立ち向かった、歴史ある大企業ならではの「病」については想像に難くない。古い体質を改めグローバルな会社に変質させつつ、きちんと具体的成果(利益率が顕著)にコミットしてゆく執念には並みならぬものを感じた。
時代は前後してしまうが、「V字回復」を主導した川村氏の著書も読んでみたいと思った。
2024年11月30日 自宅にて読了
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