
第23回(2021年度)三木淳賞受賞作家新作展と言うサブタイトルの展示会、気鋭のカメラマンと言うことか。
Daneとはデーン人、「現在のデンマークおよびスウェーデンのスコーネ地方に居住した北方系ゲルマン人(ノルマン人)の一派である」(wikipediaより)そうだ。その生活様式の中に溶け込み今でも大切にされているのがローソクらしく、本展の作品は火を灯した一本のローソクを持った一人ひとりの写真ばかり。
多くの人は、ローソクの灯を見つめている。焚き火でもそうだが、人間、火をぼーっと眺めがちなのかもしれない。何を想うのか、何も思っていないのか。そうしている人々の表情に笑みは少ない。火が目線より下にある置かれているせいかな。手で掲げたローソクを見ている人の中には、笑みが浮かんでいることもある。上向きの視線は希望の証なのだろうか。そんなことを考えながら会場を回った。
2024年6月8日 新宿・ニコンサロンにて
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