森の案内人 田所清

自然観察「独り言」

尾瀬 ブナ坂の清水

2006年08月01日 | 風景
 福島の檜枝岐から入るルートの途中、七入りから御池手前のブナ平へ登るヘアピンカーブの中ほどで見られるなかなかいい滝だ。滝という代物でもないかも知れないが、苔むした岩の間を清冽な水が流れ下る風情がいい。いつまでも眺めていても飽きがこない。尾瀬の湿原もいいが、その周辺にも捨てがたい場所がいくつかある。立ち寄って見られたらいいだろう。

オカトラノオ(サクラソウ科)

2006年08月01日 | 自然観察日記
 これも、普通に見られる野草である。白い横になびいた花穂が虎の尾にでも見えたのだろうか。この時期白い花がたくさん横向きに咲いている様は素朴な田舎の景色の象徴であろう。花穂は皆同じ方向に向いている気がするが、何か意味があるのだろうか。ヒマワリが同じ方向を向いて咲いているのと共通する性質があるのだろう。
 似たものに、ヌマトラノオというのがある。花穂は横にならず真直ぐ立つから区別は簡単だ。しかし、ヌマトラノオは以前より見かけない。生育する環境が減ったのだろうか。

エビガライチゴ(バラ科)

2006年08月01日 | 自然観察日記
 この時期里山を散策していると赤い実をよく見かける。キイチゴの一種ということになるが、赤い実は食べられるけれど美味しい実だとは思えない。キイチゴで美味しいものはなんといっても黄色のモミジイチゴだろう。
 花は写真のようで、棘だらけ。触って特に痛いものでもないが、一見しただけで忘れないキイチゴではある。実は結構鈴なり状態だから、イチゴ酒にする目的で採取されるかたも多いという。きれいな色になるらしい。
 葉の裏が白いため、裏白イチゴともいう。