森の案内人 田所清

自然観察「独り言」

オトコエシ(オミナエシ科)

2006年08月30日 | 自然観察日記
 黄色のオミナエシに対比させ白いのはオトコエシという。オトコエシは野山にたくさん自生していて憂える状態にはなっていない。白といっても澄んだ色でないせいか庭に植える気にならないのだろう。オミナエシはとり尽くされるがオトコエシは残っているという図式である。
 男と女、やっぱりオトコのほうが美しくないということになるのだろうか。真相は定かでないが、大型のオトコエシのほうが遥かに生命力が高いことは確かなようだ。白い花を「米粒」にみたてて、「メシ」→「エシ」と転じオトコエシとなったとされる。オミナエシを「女郎花」と書きオトコエシは「男郎花」と書く。

オミナエシとカマキリ(オミナエシ科)

2006年08月30日 | 自然観察日記
 秋の七草のひとつオミナエシにカマキリが留まっている。花による虫を餌にしようと待ち構えてでもいるのだろうか。私も、ごく近づくまでカマキリの存在に気が付かなかった。こんな荒っぽい作戦でも餌食になる虫が結構いるのだろう。
 オミナエシもすっかり野生では見なくなった。庭先にはたくさん咲いていて馴染みの植物なのだが、フジバカマと同様急激に野生では見なくなったものである。この写真は長岡市内にある雪国植物園にあったものである。雪国植物園では秋の七草が咲き出していたからこの機会の訪れてはいかがであろうか。
 ついでに、雪国植物園の入口にあったお店で「縄文カレー」があったが、有機米を使ってくるみやピーナツを使っていてなかなか美味しくお勧めである。