高山植物の定番。ガスで曇った広い草付きに白い花穂が蝋燭の火のように広がる様は幽玄の世界に導かれるようでいい。夏山登山をされる方なら一度や二度経験があるのではないだろうか。
ムカゴは腋などに出来る不定芽のこと。本体から外れて地に落ちれば、その中の栄養で発芽し新個体になる。植物があみ出した生き残り戦術で、無性生殖の一つである。生殖の効率で言えば圧倒的に無性的に増えるほうが優れているのだが、遺伝的特性が全く同じで環境の変化によっては絶滅しかねない。その一点で効率が悪くても、遺伝子を混ぜる有性生殖をするのが命のあるものの宿命である。動物は無性生殖を放棄したが、植物は無性生殖と有性生殖を組み合わせて命を繋いでいるという図式になるのだろう。
ムカゴは腋などに出来る不定芽のこと。本体から外れて地に落ちれば、その中の栄養で発芽し新個体になる。植物があみ出した生き残り戦術で、無性生殖の一つである。生殖の効率で言えば圧倒的に無性的に増えるほうが優れているのだが、遺伝的特性が全く同じで環境の変化によっては絶滅しかねない。その一点で効率が悪くても、遺伝子を混ぜる有性生殖をするのが命のあるものの宿命である。動物は無性生殖を放棄したが、植物は無性生殖と有性生殖を組み合わせて命を繋いでいるという図式になるのだろう。