森の案内人 田所清

自然観察「独り言」

カポック(ウコギ科)

2006年08月22日 | 自然観察日記
 観葉植物でおなじみのカポックである。伊豆大島で野生状態の株が花と実をつけていたのでカメラに収めた。始めてみる花と実で観葉植物の鉢物として見慣れたものであるのだが、大変新鮮な気持ちになった。植物は花と実と葉がないと一まとまりにはならないものだとつくづく思った次第である。
 実は黄色から赤く色づきびっしりとかたまってついていて、およそ薄暗い室内に置かれるカポックの鉢物からは想像できない自己主張があり強烈な印象を与えてくれた。花は確かにウコギと思うのだが、実の付き方にいたっては本土のウコギの仲間とはずいぶんと違った感じである。新たに知った事実でる。ほんとうに植物の世界はおくが深い。

ランタナ(クマツヅラ科)

2006年08月22日 | 自然観察日記
 伊豆大島で見た植物で、園芸種が野生状態になっている例。もともとは中南米あたりが原産なのだろうか、越後では温室植物あるいは暖かい時期に鉢物として見るものである。庭先にも植栽されてはいるが、むしろ道端の野草に近い感じがした。モンキアゲハが盛んに飛来し吸蜜していた。
 色鮮やかな花でその彩りも変化するというので「七変化」という名もあるそうだ。クマツヅラ科の植物は日本にもたくさんあって、先日のクサギやムラサキシキブなどもその一群である。帰化植物のヤナギハナガサも先日登場してもらった。