森の案内人 田所清

自然観察「独り言」

アカメガシワ( トウダイグサ科)

2006年08月15日 | 自然観察日記
 夏の花の時期は地味で目立たないが、春先赤い新芽を伸ばすのでその存在は知っている人は多いだろう。しかし、落葉の高木ということもあるから手にとって近くで眺めるということは少ないかもしれない。だから、花の時期にこの植物を紹介してもなかなか印象を植え込むことが難しい種だ。
 森の中に生えているというより崩壊地付近に好く見られるから、やや不安定な場所に生活の拠点を持っている種のようだ。
 苞葉が赤く発色する点からポインセチアと同属と思いつかれる方もいるかもしれない。いずれもトウダイグサ科の種で雰囲気がよく似ている。