インシテミル 7日間のデス・ゲーム
2010年/日本
演出方法を忘れたある映画監督
総合 0点
ストーリー 0点
キャスト 0点
演出 0点
ビジュアル 0点
音楽 0点
『インシテミル 7日間のデス・ゲーム』と類似した作品である『ライアーゲーム ザ・ファイナルステージ』(松山博昭監督)の出来がなかなか良かったことと、世界の中田秀夫が監督を務めるということで期待して観に行ったのであるが、『死刑台のエレベーター』(緒方明監督)に負けず劣らずの酷い出来だった。
既に西野宗広が殺されているにも関わらず、渕佐和子が推理小説の下巻を取りに行くためだけに夜中に部屋を出ていこうとする緊迫感の無さや、釘打ち機を使って既に渕佐和子を殺害している‘実績’があるにも関わらず、筋肉弛緩剤を飲まされてグダグダの結城理久彦をなかなか釘打ち機で殺すことができない関水美夜の‘もたもた振り’も、安東吉也の死んだ振りに誰も気がつかないことと同様に不自然であるのだが、最も理解に苦しむ点はこの実験がいつ終了したのか分らないところにある。
私は岩井荘助が拳銃の暴発で死んだ時点で生存者が結城理久彦と須和名祥子の2人になったために実験は終了したと思ったのだが、結局安東吉也は生きていたのだから生存者は3人ということになる。須和名祥子が暗鬼館の施設の職員ということで生存者としてカウントされないのだとしたら、何故安東吉也に報酬が支払われなかったのかが分らない。
中田秀夫監督自身がこの作品の「不穏当かつ非論理的な演出」を解決しておいてくれれば、私が1800円を無駄に使うようなことはなかったと思う。
恋人にしたくないのは「出世にこだわる人」 会社員調査(朝日新聞) - goo ニュース
この調査は注意を要すると思う。ここで問われていることは恋人にしたいか、したく
ないかということであるのだから、恋人にはいつもそばにいて欲しい以上、女性が
「仕事を楽しむタイプ」を選び、男性が「プライベート重視タイプ」を選ぶことは当然
である。しかしこれが結婚相手となるならば、私の予想だが、この調査では下位の
「役職や昇進にこだわる出世志向タイプ」や「報酬にこだわる報酬志向タイプ」や
「周りの期待や評価を重視する期待・評価タイプ」が上位に踊り出てくることは
間違いない。これを蓮舫の“名言”で例えるならば恋人は2番目でもいいけれど、
結婚相手は1番でなければならないということである。