桜田門外ノ変
2010年/日本
不明確な主人公の人柄
総合 50点
ストーリー 0点
キャスト 0点
演出 0点
ビジュアル 0点
音楽 0点
作品の前半で壮絶な襲撃のシーンを、後半で‘逃走劇’という物語の組み立ては悪くないと思うが、主人公の関鉄之介のキャラクターが明確に定まっていないことは問題だと思う。
関鉄之介は、農民の出身ながら大切にしている妻の関ふさと息子の関誠一郎がいるにも関わらず、‘いの’という愛人を囲っていることが、井伊直弼の襲撃の実行隊長を務めながら、絶えずおどおどしているにも関わらず、鳥取藩一の剣の達人を瞬時に斬り殺してしまうことと同様に、関鉄之介の人物像を不安定にしてしまい、感情移入しにくい。
更に問題のシーンは作品の冒頭とラストに映される国会議事堂である。桜田門外の変が起こった根本となる要因は尊王攘夷の思想であるのだから、映されるべきものは国会議事堂ではなくて元江戸城であった皇居でなければならない。このすり替えは映画としては致命的である。
しかし何れにしても登場人物の名前などが丁寧に字幕まで添えられて説明されているので桜田門外の変の教材ビデオとしては良くできていると思う。
最近のソングライター、「本当にひどい」=エルトン・ジョン(トムソンロイター) - goo ニュース
「いまどきのソングライターはかなり酷い。そのせいで何を聞いても同じに聞こえる。
現在のポップにはさほど感激しない」と言うエルトン・ジョンの気持ちははなんとなく
分かる。決して彼が年老いたから分からなくなったということではないと思う。
例えばエミネムの新曲「Love The Way That You Lie」も素晴らしい曲だと感じるが、
余りにも重くて繰り返し聴きたいとは思わない。リンキン・パークのニューアルバム
『A Thousand Suns』も悪くないと思うが、“核戦争”をテーマとしたアルバムを何度も
聴こうとは思わない。おそらくニルヴァーナが現れた辺りからロックは重くなって
しまったのだが、今ならニルヴァーナの曲さえ軽く感じるほど酷くなっていると思う。
だったら誰が好きなのかと訊かれたら私もレディー・ガガと答えてしまう。彼女の
曲にはまだユーモアが残っているから。最近人気のオーディション番組は、本物の
スターを作ろうとは思っていないと思うけれど。